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子どもの「食育」について学ぼう
「食育」という言葉を耳にするようになってから、かなりの年月が経ちましたね。育ち盛りの子どもには、できれば毎日、無農薬の野菜や国産の食材を使って手作りの食事を食べさせてあげたいけれど、なかなか理想通りには行かないのが現実。
でも、ちょっと待って! そもそも「食育」って何だろう? 私たちにもできる「食育」について考えてみませんか?
食育とは
こんなところでも格差?
食事のとり方や栄養の教育ととらえられがちな「食育」。家計や時間に余裕のない私たちでは、選べる食材や食事の仕方に限界があるのも確かです。「食育」はしたいけれど、これも格差のうちなのか……、と諦めている部分はありませんか?
「バランスのとれた食事」だけが「食育」?
実は、身体によく安心で信用できる食材を使い、バランスのとれた食事をすること自体が「食育」ではないんです。
「食育」とは特別な教育ではなく、本当はもっとシンプルなこと。
自分たちの身体や心を成長させているのが毎日の食事なのだ、という大切なことに気付き、食を通じて生きる力を育んだり、マナーや文化などさまざまなことを学んだりするのが「食育」なのです。
食事をすることで育みたいこと
近年問題視されている「こ食」ってご存じですか? 「こ食」にあたる食事が次の内容になります。
孤食…一人で食事をすること
個食…それぞれが自分の好きなものを食べること
固食…自分の好きな、固定した内容の食事しかしないこと
小食…食べる量が少ないこと
粉食…パンやパスタなど、粉を使った主食を好むこと
身に覚えのある、耳の痛い食事の仕方もあったのではないでしょうか。これらは現代の家庭の問題点だといえます。
栄養がとれていても「こ食」に当てはまることも
例えば極端な話ですが、子どもの毎日の食事がコンビニ弁当やファストフードばかりだったら。これだけを聞けば、眉をひそめてしまうママさんは多いはず。子どもにはできるだけ、バランスの良い手作り料理を食べさせたいのが親心ですよね。
でも、これが仮に完璧な手作り料理ばかりだったとしても、子どもが一人で食事をしているシチュエーションだとしたら?
栄養のバランスがとれていても、子どもの心の栄養とは程遠い食事になっているのではないでしょうか。
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