パンメニューの数は?

メニューを開いたら、まずはパンメニューの数と種類に注目してください。
どこの食パンを使っているか把握しにくい場合、次に重要なポイントは食パンの新鮮さです。古い食パンを使ったトーストは当然おいしくありません。 食パンが常に新鮮であるには、仕入れては出すを繰り返すことでパンが回転していなければなりません。パンメニューが多いほど食パンを使う頻度が高まり、消費スピードが速くなり、食パンの回転も速まります。
メニューにトーストとサンドイッチが2~3種類しか載っていない。しかも文字だけで、写真は一切無しといった場合は、ハズレか大当たりのどちらか。私でも注文にちょっと勇気を要します。(笑) 逆にバタートーストの写真がいかにもおいしそうな顔をして載っていたり、手書きの文字やイラストに一生懸命さが感じられたら、それは脈ありです。
サンドイッチは何種類載っていますか?
ハムサンド、野菜サンドといった定番メニューのほかに「照り焼きチキンサンド」「ふわふわ厚焼き卵のトーストサンド」というように、数は少なくてもその中で具材や名前のつけ方に工夫がされているメニューがあれば、お店の人がパンをおいしく食べてもらおうと努力している証拠。 ということは、バタートーストの味にも期待が持てます。工夫されたメニューに惹かれて食べる人が増え、パンの回転率が高まっている可能性も大きいでしょう。

トーストとコーヒーの価格差は?

バタートーストはだいたいコーヒーとほぼ同額かちょっと控えめなお値段、というのが相場です。つまり、300~350円くらい。そんななか、コーヒーを50円も100円も上回る価格設定がされている場合「何かある!」と思って良いでしょう。
トーストの価格がコーヒーを上回っている場合は、期待度アップです。
良い食パンを使っているとか、すごく分厚いとか、マーガリンではなく高級発酵バターが塗られているとか。その価格には意味があるはずです。ワクワク度が高まりますね! 逆に、一枚150円くらいだと、それは「トーストをほんの少しだけ食べたい時もあるよね~」というお店側の嬉しい配慮。普通の6枚スライス食パンが出てきてガッカリすることもたまにありますが、おいしくてビックリ!の場合も意外とありますよ。

「カフェ」には「カフェ」のトーストがある

はじめに「カフェよりも喫茶店が狙い目」と書きましたが、おしゃれなカフェでももちろんおいしいバタートーストに出会えることがあります。 むしろ、さらにハイレベルなトーストに出会える可能性も。コーヒーが一杯500円以上というようなお店なら、有名なベーカリーの高品質食パンが使われているかもしれません。

最後に「おいしかった」のひと言を

最後にひとつお願いがあります。おいしいバタートーストに出会えたときは、「バタートーストがおいしかった」とお店の人に伝えてください。できれば、どんな風においしかったかも。 バタートーストなんて、とバタートースト評論家の口からいうのも切ないのですが、たいていは「あって当たり前」という程度のメニュー。こだわる人も少なく、それほど力を注いでいないお店も多いのです。 でも「おいしかった」と言われると、お店側も「うちのバタートーストっておいしいんだ、これからもおいしく作ろう」と意識してくれるようになるはず。そうして生まれたバタートーストへの愛情が、おいしいバタートーストのお店を世の中に増やすことにつながります。
この記事を参考にいろいろなお店を食べ歩いて、みなさんもお気に入りのバタートーストのお店を見つけられますように。そして、バタートーストのおいしいお店の輪を広げましょう!

前回までのバタートーストは?

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