ライター : 梶田 香織

バタートースト評論家

あなた好みのトーストは?

前回は「バタートーストはステーキと同じ!」なんてお話をさせていただきました。 ステーキで焼き加減が選べたり、ソースの種類を選べたりするのと同じように、おいしいバタートーストのポイントも「いかに自分好みにするか」、ここにあります。 では、質問です。 ・山型と角型の食パン。どちらが好きですか? ・厚めが好きですか?それとも薄め? ・その答えはどこのお店の食パンでも変わりませんか? 今回は、PASCOの『超熟』シリーズを例に「山型」と「角型」、そしてもう一つ、健康志向の方に人気の「ライ麦入り」の3種類の食パンを準備し、それぞれ焼き方やおいしく食べるコツをお伝えします。

まずは生で食べてみて!

PASCOの『超熟』シリーズは、食パン史上最大のヒットとなった商品。 実は1998年に誕生したブランドで、17年も前からあるのはご存知でしたか?

「超熟」という名前の秘密

「超熟」という名前には、「超=今までの技術を超えた」「熟=生地を長時間熟成させて作る」という意味が込められています。 実はこの「超熟」というロゴ、青と黒の2色で表現されているんですよ。どことなく和の雰囲気を感じさせるパッケージは、炊きたてごはんのように毎日食べてほしいという思いがコンセプトになっているそうです。

国産小麦ゆめちからのパワーがすごい

超熟の人気の秘訣はごはんのようなモチモチ感です。そのための製法も特別ですが、配合されている国産小麦「ゆめちから」のパワーもすごいんです。 小麦粉は一般にグルテンの量で、薄力粉、中力粉、強力粉に分類されます。グルテンが多いと粘りや弾力が出てモチモチ感もUPするためパン作りには強力粉が使われます。 ところがこの「ゆめちから」はなんと、「超強力粉」に分類されるんです! どんだけモチモチするんやねん!とツッコミたくなりませんか?(笑)
そんな『超熟』食パンをおいしく食べるため最初にすること…… それは“生で食べてみる”ことです。
お料理前に、肉や魚や野菜などの食材に甘みがあるか、脂がのっているかなどをチェックするのと同じです。チェックの結果しだいで焼き方を微調整しなくてはいけませんものね。

「生でこそ!」の感動を味わってから焼こう

実は「生で食べた方がおいしい食パン」というのも存在します。また生で食べると、「このパン、さすがだな〜」と唸らされることもしばしば。 当然ですが、トーストするとその感動は味わえません。ですから、どんな食パンでも焼く前に一度は生の味を体験してみてください。

角型食パンの場合

ベーシックな『超熟』角型は、舌の上に載せた時のしっとり感がたまりません。生地のきめが細かいため、ふわっとわたのような感じさえします。弾力ある生の生地をサクッと噛みきった後の口溶けもなめらか。ほんのり甘みがあるので、どんどん食べ進めてしまいそうです。
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