ライター : 相羽 舞

管理栄養士

デトックススープとは

みなさん一度は聞いたことがあるであろう「デトックス」という言葉。なんとなく身体によさそうなイメージがありますが、その意味をご存知でしょうか?

デトックスをひと言で表すと、体内に溜まった毒素を排出すること。銀やカドミウムなど、食品や水に含まれる「有害ミネラル」が主な毒素です。便や尿として、毒素を体外へ排出することを「デトックス」といいます。「有害ミネラル」を体外に排出したり、無毒化を促したりする作用がある食材を使って作るスープが、「デトックススープ」です。(※1)

デトックススープの効果

基礎代謝が上がる

基礎代謝とは、「呼吸」や「心臓を動かす」など、生命維持に必要なエネルギーのこと。じっとしている状態でも消費されます。基礎代謝量が上がると、血の巡りがよくなるため、老廃物がたまりにくくなりますよ。

基礎代謝量が低下する原因は加齢や食生活の乱れ、冷え、筋肉量の低下など。さまざまな食材をバランスよく使ったデトックススープで身体を温めると、基礎代謝量低下の対策につながります。(※2)

便秘対策

毒素の排出には便の排泄が重要です。デトックススープは食物繊維が多く含まれる食材をたっぷり使うため、便秘対策に役立ちますよ。

食物繊維は、性質によってふたつにわけられます。水に溶けにくい「不溶性食物繊維」は、腸を刺激して排便をスムーズにする作用があります。一方、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」は、有害物質の排出を促しますよ。(※1,3,4)

免疫力の向上

免疫細胞の約6~7割は腸内に存在しています。免疫を維持するには、腸内細菌のひとつである「善玉菌」のはたらきをよくすることが重要です。

デトックススープで摂れる「食物繊維」は、腸内で善玉菌のエサとなります。腸内環境を整え、免疫力を高めるのに役立ちますよ。(※3)

ダイエット効果

ダイエットの基本は、一日の摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくすること。野菜を中心としたデトックススープは、比較的カロリーが控えめです。そのため、ダイエット中の食事に向いています。

また、身体を温めて基礎代謝量を増やすことで、一日の消費カロリー増加も期待できます。(※2,5)
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