ライター : macaroni 編集部 倉持

トレンド担当ディレクター

いま行くべき。香港の最新おすすめレストラン5軒

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グルメ都市・香港のなかでも、尖沙咀(チムサアチョイ)はとりわけ美食が集まるホットスポット。歴史あるホテル内の本格広東料理から、レトロな屋台食堂風の新店、洗練されたミシュラン星付きレストランまで、最新トレンドをおさえた注目店が続々と展開しています。

本記事は、尖沙咀エリアを中心に、旅の思い出に残る「いま行くべき」香港の最新レストランをご紹介します。

1. 古き良き “香港の屋台街” を再現した「女人街食飯公司」

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香港・九龍半島の南端に位置する活気あふれるエリア、尖沙咀にある「女人街食飯公司」。

香港の屋台街「女人街」を想わせるレトロな雰囲気ながら、じつは2024年にオープンした新店です。ネオン看板や鉄格子、金龍の装飾に囲まれ、はじめて訪れるのに思わず懐かしさがこみあげてくる……。

店内は、観光客や地元のお客さんで大賑わい。心地よい喧騒が「香港に来たぞ!」という実感を一層強くしてくれます。

現代流にアレンジした広東料理

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ここで楽しめるのは香港の味わいを大切にしつつ、現代的な要素も加えた料理の数々です。

香港の代表的な料理のひとつであるエビトーストは、黒トリュフでアレンジ。えびのすり身をのせてサクッと揚げたパン生地に、芳醇な黒トリュフペーストがトッピングされています。

ビールを片手にエビトーストをつまみ、円卓を囲んでわいわい楽しむ時間こそ、旅の醍醐味ですね。

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「蒜茸粉絲蒸扇貝(ほたてと春雨のにんにく蒸し)」も、香港らしい逸品。見た目のインパクトもさることながら、香ばしいにんにくの香りが食欲をそそります。春雨が旨みをしっかり吸い込み、シンプルながら奥深い味で、広東料理らしさを感じられますよ。

ローカルな香港の味と、懐かしさあふれるレトロな空間を一気に楽しめる「女人街食飯公司」。旅の記憶に残る一軒になるはずです。

2. ハイアット リージェンシー 香港「The Chinese Restaurant」

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上質な広東料理をゆったりと楽しみたいのなら、「ハイアット リージェンシー 香港」内の中華レストラン「The Chinese Restaurant(凱悅軒)」へ。ホテル3階に位置し、1920年代の中国茶館をイメージしたクラシカルな内装が印象的です。

週末のオーダー式「飲茶食べ放題」がおすすめ

週末は、注文式の食べ放題「飲茶」を提供しているのが魅力。えびの蒸し餃子や焼売など、王道の点心がそろうので、初心者も安心して堪能できますよ。手間ひまかけた点心は熱々で供され、ひと口ごとに職人技が感じられる仕上がりです。

甘辛い蜜だれと香ばしさがやみつきになる「叉焼」

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伝統的な広東料理の骨格を支える焼き物の品ぞろえも見どころで、筆者が感動したのが、甘辛い蜜だれをまとった叉焼。ほのかに香ばしさを感じる豊かな風味で、肉質はしっとりとしています。

香ばしさとジューシーさが共存する逸品で、脂の甘みも存分に引き出されていました。

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脇役ながら強く印象に残ったのが、点心や焼き物の合間に絶妙な箸休めになった「大根の漬けもの」。

シャキシャキとした歯ごたえも心地よく、日本の漬物にも通じる味わいに、同じアジアの食文化としての繋がりを感じました。派手さはなくとも、料理全体の流れを整える名脇役です。

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伝統を大切にしながらも、洗練された空間と確かな技で魅せる「The Chinese Restaurant」。点心や焼き物はもちろん、漬け大根のような脇役にまで心配りが行き届いています。

尖沙咀の中心で、広東料理の真髄をゆったりと堪能する——そんな贅沢な時間が、ここにはありますよ。
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