ライター : macaroni 編集部 倉持

トレンド担当ディレクター

北カリフォルニアにある海沿いの小さな町「メンドシーノ」

Photo by Max Whittaker

サンフランシスコ国際空港からカリフォルニアを北上しながら、美食とワインを求めてナパ・ヴァレーやソノマヴァレーを旅した筆者。最後には、カリフォルニアの北部に位置する美しい海沿いの小さな町「メンドシーノ(Mendocino)」にたどり着きました。

カリフォルニアワインの産地でもあるメンドシーノには、ワイナリーが点在しています。サンフランシスコからは車で約3〜4時間の距離にあり、町自体は小さいため、比較的回りやすいエリア。

その地に足を踏み入れた瞬間、小さな町ながらに、自然と歴史が融合した魅力的な場所であることがわかります。

断崖絶壁や海岸線が美しい。メンドシーノの町

Photo by Max Whittaker

メンドシーノは太平洋に面し、断崖絶壁や美しい海岸線が広がる自然豊かな場所で、ハイキングや散策に最適な観光地です。特に「メンドシーノ・ヘッドランズ州立公園」などの自然公園は、観光客に人気があります。

筆者が訪れた日は霧に包まれており、幻想的な世界に迷い込んだかのような神秘的な雰囲気が漂っていました。

歴史的建造物が立ち並び、歩いているだけでも楽しい

Photo by macaroni

メンドシーノには、19世紀のビクトリア様式の建物が立ち並んでおり、歴史的な町並み。町自体が「国定歴史保存地区」に指定されており、歩いて回るだけでも十分楽しめます。観光の際は一軒たりとも見逃せません。

Photo by macaroni

ぶらぶらと歩いていると、かつて教会だった場所を改築した自然派食品店「コーナーズ・オブ・ザ・マウス(Corners Of The Mouth)」に出会いました。店内には、環境に配慮した農産物や地元産のチーズ、豊富な量り売りコーナーが並んでいます。

小さな店ながら、こだわりを感じさせる商品がそろい、ハーブやスパイスも充実していて、宝探しのような楽しさがありました。

アートと文化が織りなす風景

Photo by macaroni

この町は、芸術と文化の町としても知られているそうで、アートギャラリーや手工芸品店がたくさんありました。地元のアーティストによる絵画や陶芸品は、お土産としても良さそう。

歩道の端に目を向けると、地面に描かれた鯉のアートが目に入りました。自然に生えた植物と相まって、庭園の池ですいすいと泳いでいるかのよう。

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さらに歩を進めるとクラシックな年代物の車(おそらく展示用)が、まるで時を超えてそこに佇んでいるかのようでした。対象的に赤いギンガムチェックのクロスが映えていて……。

静かな住宅地の一角、しかしその光景はポスターから飛び出してきたかのようで、足を止めて見入らずにはいられませんでした。

漁業の盛んな港町「ノヨハーバー(Noyo Harbor)」

Photo by macaroni

メンドシーノを訪れるときに寄りたいのが、フォート・ブラッグ(Fort Bragg) に位置する静かな港町「ノヨハーバー(Noyo Harbor)」。メンドシーノから車で南に約10分の場所にあります。

どこか懐かしさを感じさせる、温かな雰囲気に包まれたローカルな港で、筆者はその独特の魅力に心を奪われました。

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ここはカリフォルニアの漁業の中心地のひとつで、特にサーモンやタラなどの漁が盛んな場所だそう。

地元の漁師たちにとって重要な拠点であり、新鮮なシーフードを提供する地元のレストランや魚屋さんもあります。新鮮な魚介類を楽しむために訪れる観光客も多いとか。

「プリンセス・シーフード」のマーケット

Photo by Max Whittaker

ノヨハーバーを代表する、地元密着型のシーフードブランド「Princess Seafood(プリンセス・シーフード)」。鮮度と品質にこだわった魚介類を提供しており、マーケットでは、港で水揚げされたばかりのサーモン、カニ、エビ、貝類などが販売されています。旬の海産物が豊富にラインアップ。

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この日はサーモンやビンナガマグロ、アイナメ、銀ダラなどが陳列されていました。地元の人はここで新鮮な魚介を購入し、自宅で調理を楽しめるなんて!羨ましいかぎりです。

こんなにも大きくカットされた切り身、日本ではなかなかありませんよね。

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マーケットの壁には、地元漁師たちの働く写真がずらり。ひとつ一つの写真に込められた情熱と誇りが、ひしひしと伝わってきます。
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