一粒万倍日にするといいことは？読み方・意味・注意点も解説！

日本には、さまざまな選日（せんじつ）が存在しています。選日とは、歴注（れきちゅう：暦に記載されている日の吉兆や、自然に関する事柄などの中薬）に含まれていない日柄の総称です。

数多くの選日のなかでも、とくに縁起が良いとされているのが「一粒万倍日（いちりゅうまんばいび）」。一粒万倍日の意味を学び、日本の暦への理解を深めるとともに、毎日をさらに豊かなものにしていきましょう。

一粒万倍日は、中国の占術を基にした、日本独自の考えです。そもそも日本における選日は、古代中国の「萬年歴」という占術がルーツになっています。

萬年歴は現在の日本の暦にも多くの影響を及ぼしていますが、一粒万倍日は少し特別な存在です。なぜなら一粒万倍日は、日本に萬年歴が輸入された後、日本独自につくられた内容といわれているからです。

一粒万倍日は節切り（二十四節気の節気からの干支や日数で決めるもの）の日取りで定められており、毎年日付が異なります。新暦が普及している現代では、伝統的な民間歴のひとつとして扱われています。

一粒万倍日の意味は、構成している漢字を分解することで読み取りやすくなるでしょう。

「一粒万倍」とは、一粒の籾（もみ：脱穀前のもみ殻がついた米のこと）が万倍にも実る様子を表します。つまり一粒万倍日は、ひとつの物事が大きく増殖・拡散していく日のことです。

そのため、一粒万倍日は「新しいことをスタートさせるのに適した日」といわれています。その反面、「良いことだけではなく悪いことまで何倍になってしまう」という一長一短な側面を持つ日でもあります。

日本では、一粒万倍日は基本的に吉日として扱われていますが、過ごし方には注意が必要です。また、ほかの吉日と重なることで一粒万倍日のプラスが倍増し、凶日と重なることで半減するといわれています。

以下に、2024年と2025年の一粒万倍日を一覧でご紹介します。一粒万倍日は月に複数回訪れるため、自身のスケジュールと照らし合わせてみましょう。

＜2024年（11月以降）＞
・11月……2日、5日、17日、18日、29日、30日
・12月……24日、25日、26日

＜2025年＞
・1月……7日、10日、19日、22日、31日
・2月……6日、13日、18日、25日
・3月……2日、5日、10日、17日、22日、29日
・4月……3日、4日、13日、16日、25日、28日
・5月……10日、11日、22日、23日
・6月……3日、4日、5日、6日、17日、18日、29日、30日
・7月……12日、15日、24日、27日
・8月……5日、11日、18日、23日、30日
・9月……4日、7日、12日、19日、24日
・10月……1日、6日、16日、19日、28日、31日
・11月……12日、13日、24日、25日
・12月……6日、8日、9日、20日、21日

2025年の一粒万倍日のなかでも、3月10日・5月25日・7月24日・8月7日・10月6日・12月21日は、最強の開運日として名高い「天赦日」も重なる開運日です。通常の一粒万倍日よりもさらに運気が向上し、幸運を呼び込みやすい日とされています。

また寅の日や申子、大安、先勝など、天赦日以外との重なりも要チェック。暦同士の組み合わせも意識しながら、縁起の良い日をリサーチしてみてくださいね！

前述したように、一粒万倍日は新しいチャレンジやスタートに打ってつけのタイミングです。習慣・生活・暮らし・仕事などに新しい風を取り入れてみましょう。ライフスタイルを変えるきっかけとして活用してくださいね。

一粒万倍日は、入籍や結婚式など、2人の新しいスタートに適しています。

プロポーズや結婚は、2人のライフステージが一段階上がるイベント。挙式や披露宴などで一粒万倍日を選ぶという人もいます。入籍日にこだわりがないのなら、一粒万倍日に婚姻届けを提出するのもおすすめです。2人の門出を、縁起の良い日で迎えましょう！