ライター : 安田あかり

Webライター/管理栄養士

夏バテににんにくが良いって本当?

夏バテとは?症状や原因について

連日気温が高い日が続くと、夏バテが心配ですよね。夏バテの症状としては、体がだるい・食欲がない・疲れが取れない・頭痛・立ちくらみといったものが挙げられます。夏バテの原因は、気温が高い室外とクーラーがきいた室内の温度差による自律神経の乱れのほか、睡眠不足や脱水などがあります。

また、夏バテで食欲不振が続き、栄養不足を招くと、夏バテが増進してしまうという悪循環が生じるおそれが。そのため、食事による夏バテ対策は欠かせません。(※1)

夏バテににんにくが良い理由

にんにく特有の香り成分である「アリシン」が夏バテ対策のポイントとなる成分です。

アリシンは消化液の分泌を促進させ、胃腸のはたらきを活発にするため、食欲増進作用があります。また、糖質をエネルギーとして変換するのに必要な「ビタミンB1」の作用を高めるはたらきも。

このようににんにくに含まれるアリシンは、食欲を高めたり、エネルギーを作るのを助けたりと、夏バテ対策に役立ちます。(※2,3,4)

夏バテ対策ににんにくを食べる際のポイント

にんにくを食べる際のポイント

  1. すりおろしたり刻んだりして食べる
  2. 油を使う料理とあわせる
  3. ビタミンB1を含む食材と一緒に食べる
  4. 食べ過ぎに注意する

すりおろしたり刻んだりして食べる

にんにくの細胞壁を破壊すると酵素反応が活発になり、アリシンが生成されます。そのため「すりおろす」「刻む」「つぶす」といった調理はアリシンを多く生成する調理法です。

ちなみにアリシンのもとの成分「アリイン」は無臭ですが、アリシンに変化することによってにんにく独特の匂いを生じます。(※5)

油を使う料理とあわせる

アリシンは加熱には弱い物質であるものの、油と一緒に調理すると分解されにくいという性質があります。そのため、炒め物をする際にあらかじめにんにくを炒める調理というのは理にかなっているんですね。

また、スープや煮込み料理ににんにくを使う際は、あらかじめ油で炒めたにんにくを使用すると良いでしょう。(※6)
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