ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

A. 牡蠣が原因で痛風になるわけではないが、プリン体の量に注意が必要

牡蠣の過剰摂取が原因で痛風になるとは限りませんが、牡蠣には「プリン体」が多く含まれています。通常プリン体は尿酸として排出されますが、尿酸が多い状態が続くと結晶化した尿酸が関節に沈着し、痛風の症状につながるおそれが。

尿酸値が高い方の場合、一日あたりのプリン体摂取の目安は400mg程度に制限することが推奨されています。牡蠣100gあたりのプリン体量は184.5mgなので、プリン体400mgは牡蠣200g(大きめ10個)に相当する量です。

ほかの食品にもプリン体が含まれているため、尿酸値が高い方が牡蠣を一日10個食べることはおすすめできません。亜鉛の過剰摂取による影響も考慮し、牡蠣を食べる量は男性なら4個、女性なら3個程度にとどめてくださいね。(※1,2,3,4,5,6)

牡蠣の食べ過ぎに注意しよう!

牡蠣を食べ過ぎると痛風になるというわけではないものの、牡蠣には痛風を引き起こすプリン体が多く含まれています。尿酸値が高い方はとくに注意が必要です。

また、牡蠣を食べ過ぎて亜鉛の摂取量が過剰になると体調不良につながるおそれが。牡蠣の食べ過ぎによるデメリットを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【参考文献】
※4 八訂食品成分表2021|女子栄養大学出版部
(2023/12/22参照)
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