“和牛のオリンピック”で4大会連続日本一!宮崎牛とはどんなお肉?
すき焼き、ステーキ、しゃぶしゃぶなど特別な日のごちそうとして楽しまれることの多い和牛。日本各地にはさまざまなブランド牛がありますが、その中でも「宮崎牛」は“和牛のオリンピック”とも呼ばれ5年に一度開催される「全国和牛能力共進会」にて4大会連続で内閣総理大臣賞(第9〜12回大会)を受賞した全国トップクラスの品質を誇る牛肉です。
この度、宮崎県にて生産者、加工業者、飲食店、それぞれの立場で「宮崎牛」に携わる人たちを取材してきました!数あるブランド牛の中で「宮崎牛」が選ばれる理由は何なのでしょうか?取材をした3名の熱い想いとともに、その魅力をご紹介いたします。
この度、宮崎県にて生産者、加工業者、飲食店、それぞれの立場で「宮崎牛」に携わる人たちを取材してきました!数あるブランド牛の中で「宮崎牛」が選ばれる理由は何なのでしょうか?取材をした3名の熱い想いとともに、その魅力をご紹介いたします。
ストレスのない環境作りがおいしさの理由
「みやざきぎゅう」「みやざきうし」として商標登録されている「宮崎牛」には厳密な定義があります。まずは、和牛のなかでも世界一といわれる黒毛和種であることが大前提。 そのうえで食肉の流通規格である肉質等級の4項目(脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり及びきめ、脂肪の色沢と質)において、すべてに5段階評価の4以上である必要があります。
そしてもうひとつ大事なポイントが、宮崎で生まれ宮崎で飼育されている牛であること。今回、黒毛和種の繁殖から肥育までを一貫しておこなう畜産農家である株式会社川越の川越哲也さんにお話を伺いました。
そしてもうひとつ大事なポイントが、宮崎で生まれ宮崎で飼育されている牛であること。今回、黒毛和種の繁殖から肥育までを一貫しておこなう畜産農家である株式会社川越の川越哲也さんにお話を伺いました。
川越さんは、奥様と後継者である息子さんと共に宮崎市内で約240頭の牛を飼養しています。清潔に保たれた牛舎の中では、人懐っこく、おだやかに過ごしている牛たちの様子が見られました。川越さんに、牛を飼育する上でのこだわりを聞いてみました。
川越さん:飼育方法では、牛一頭一頭に対して日々の健康管理に注意し、ストレスをできるだけ与えない環境作りが一番のこだわりです。例えば、時期によって飼料の切り替えが必要ないエサを与えていたり、牛舎の移動も行わなず広いスペースで飼育するといったことも牛へのストレスを極力減らすために工夫してます。
おいしい宮崎牛を育てるために必要なのは、職員たちの確かな目と経験、知識、そして愛情だと思っています。これからも皆さんにおいしい宮崎牛をお届けできるように品質管理などを徹底していきたいと思います!
おいしい宮崎牛を育てるために必要なのは、職員たちの確かな目と経験、知識、そして愛情だと思っています。これからも皆さんにおいしい宮崎牛をお届けできるように品質管理などを徹底していきたいと思います!
生産者から消費者へ命を繋げる仕事
生産者が育ててきた牛たちは、加工場にて食肉処理されます。今回、取材させていただいたのは、サーロインやヒレなどの部分肉をステーキやスライス加工してお客様に届けているミヤチク宮崎加工センター。加工製造課の所長 吉國さんにお話を伺いました。
吉國さん:加工において気をつけていることは、個体の大きさや形の違いによって、無駄なお肉を少しでも出さないように丁寧にカットすることです。また、顧客ニーズが大きく変化し続ける中で、自社直売店だけでなく、これまで取り組んできたオンラインショップやふるさと納税など、より多くの皆様に宮崎牛をお届けできるように、それぞれのニーズに合わせた商品づくりに努めています。
これからも工場内の衛生管理の徹底はもちろん、農家さんが愛情を込めて大切に育てた牛を、安全安心なお肉として多くの消費者にお届けする、生産者から消費者へ命をつなげる仕事として日々取り組んでいきたいと思います。
これからも工場内の衛生管理の徹底はもちろん、農家さんが愛情を込めて大切に育てた牛を、安全安心なお肉として多くの消費者にお届けする、生産者から消費者へ命をつなげる仕事として日々取り組んでいきたいと思います。
料理を通じて愛情や想いを伝えたい
最後に取材したのが、加工業者として取材させていただいた加工センターと同じ㈱ミヤチクが運営する「鉄板焼き 大淀河畔ミヤチク」。目の前に広がる大淀川を眺めながらカウンター席で鉄板焼きを楽しんだり、個室でゆっくりと焼肉を楽しんだりと、幅広いシーンで利用できるお店です。何より、洗練された腕で調理される「宮崎牛」のおいしさは逸品!シェフを務める、中武さんにお話を伺いました。
中武さん:宮崎牛は、極上の肉質ときめ細やかな霜降りが特徴で口に入れると甘く芳醇な香りと、旨味のある肉汁が口の中いっぱいに広がります。お客様の目の前でお肉を調理させていただきますので、おいしさはもちろん、生産者の方が牛にかける愛情や想いを料理を通じて伝えられるよう心がけています。
ミヤチクレストランに来ていただいた皆さんには、五感すべてでお食事を食べていただき、また宮崎牛を食べに来たいと思っていただきたいですね。それが何よりもやりがいにつながります。
ミヤチクレストランに来ていただいた皆さんには、五感すべてでお食事を食べていただき、また宮崎牛を食べに来たいと思っていただきたいですね。それが何よりもやりがいにつながります。
宮崎が誇る「宮崎牛」をぜひ一度食べてみて
実際に取材でいただいた宮崎牛は、やわらかい肉質と、細かく入ったサシの上品な甘みで絶品でした。贅沢感はあるのに、後に残らないすっきりとした脂身が上質なお肉であることを感じさせます。宮崎県に行った際はもちろん、お取り寄せなども気軽にできますので、気になった方はぜひ一度おいしさ日本一「宮崎牛」を味わってみてくださいね。
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