ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

監修者 : 鎌上織愛

幼児食アドバイザー、グルメ旅ライター、お土産コンシュルジュ

赤ちゃんが「ひじき」を食べられるのはいつから?

Photo by 長曾我部 真未

月齢形状目安量
初期(生後5~6か月頃)
中期(生後7~8か月頃)水で戻しやわらかくゆで、みじん切りにしてつぶす少々
後期(生後9~11か月頃)水で戻しやわらかくゆで、5mm~1cmほどに刻む3g
完了期(生後12~18か月頃)水で戻しやわらかくゆで、長いものは食べやすく切る5g
(※1,2,3,4)
※目安量は、加熱調理済のひじきを使う場合の、一品あたりの分量を参考にしています。
※あくまでも目安のため、食欲・成長・発達に合わせて調整するようにしてください。
ひじきは離乳食中期から、はじめられます。やわらかくゆでてみじん切りにし、すりつぶしたり、とろみをつけたりすると食べやすいですよ。ひじきは鉄を含むので、離乳食の栄養バランスアップに役立ちます。

乾燥ひじきの場合は水で戻し、やわらかくゆでて使いましょう。加熱調理済のドライパックなら、水洗いだけで使用できます。(※5)

ひじきを離乳食に使うときのポイント・注意点

ポイント・注意点

  1. 水戻しに使った水は捨てる
  2. ゆでこぼして与える
  3. 消化しやすい形状にする

水戻しに使った水は捨てる

乾燥ひじきはゆでる前に、たっぷりの水に浸けて30分ほどゆっくり時間をかけて戻します。水戻しに使った水は捨て、調理には使わないよう注意しましょう。水戻しのあとはさらに、水をためた容器に入れ2~3回洗うといいですよ。

缶詰のように水戻し済のひじきを使うときは、調理の前に水でよく洗います。(※1,3)

やわらかくゆでる

水戻ししたひじきは洗って水気をとり、やわらかくゆでます。ひじきに限らず、離乳食に使用する食材は、衛生面に配慮して十分加熱をすることが大切ですよ。

ドライパックのひじきは使用前にゆでる必要がありません。さっと水洗いして水気を切るだけで、下ごしらえは完了です。成長・発達に応じた形状で与えてくださいね。(※1,4)

消化しやすい形状にする

離乳食のひじきはやわらかくしたり、細かく刻んだりして、食べやすく調理します。

赤ちゃんは消化機能が発達していないので、ひじきのような海藻類は便にそのまま出てくることが。消化不良かと心配になりますが、栄養がまったく吸収されていないわけではありません。形状を工夫しながら、徐々に慣らしていきましょう。(※1,6)

離乳食用にひじきを下ごしらえする方法

材料・分量

  1. 乾燥ひじき……適量

Photo by 長曾我部 真未

作り方

  1. 乾燥ひじきを30分ほど水戻ししたら水を捨てる
  2. (1)を多めのお湯でゆでる
  3. ゆで汁を捨てて流水で洗い、赤ちゃんの食べ進み具合に合わせた形状に切って完成
ポイントと注意点:
・戻し汁は再利用しないで、捨てましょう
・ひじきは食物繊維が多く、特に赤ちゃんは消化しづらいので必ず刻んで与えましょう
・生ひじき(乾燥ひじきをすでに戻した状態で売られているもの)の場合は、水洗いをしてしっかり汚れを落としてから、沸騰したお湯で10分ほどゆでればOK
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