辛いものを食べる前にできる腹痛の対処法

ポイント

  1. 空腹を避ける
  2. 牛乳や飲むヨーグルトを飲む
  3. 生野菜を食べる
牛乳やヨーグルトといった乳製品は、カプサイシンを吸着するため、辛さを和らげるのに役立ちます。また、生野菜には消化酵素が多く含まれ、刺激から胃腸を守るはたらきが期待できます。

しかし、辛さが和らいだからといって辛いものを多量に摂ってしまうと胃痛につながるおそれがあるため注意しましょう。(※1,4,5,8)

【Q&A】辛いものを食べたあとの腹痛や下痢は何時間で治る?

A:個人差がありますが、数日の安静で治まるといわれています。

辛いものの食べ過ぎによる胃炎は、軽ければ数日の安静で軽快するといわれています。胃腸薬を使うのもひとつの手です。また、腸管の運動が過敏になると下痢状態になるとされ、食べたものが便となって体外に出るまで一般的には24~48時間といわれています。(※4,9)

【Q&A】辛いものを食べて胃が痛くなったらどうすればいい?

A:胃にやさしい食事と、十分な睡眠をとりましょう。

胃酸を多く分泌させる脂質が多いもの、アルコールやコーヒーなどは避けてくださいね。やわらかく消化のよいおかゆや雑炊、豆腐などを取り入れた食事がおすすめです。また、胃の活動にかかわる自律神経を整えるため、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。(※10)

【Q&A】辛いものを食べたあとの腹痛が治らない。受診すべき?

A:痛みが強い、長引くといった場合は無理をせず受診しましょう。

胃の痛みを放置すると慢性化し、胃の老化や病気につながるおそれがあります。通常は安静にしておけば治まるといわれていますが、治らないときは医師の診察を受けましょう。(※4,7)

【Q&A】辛いものを食べて腹痛になる人・ならない人の違いは?

A:感受性の違いではないかと考えられます。

カプサイシンの辛味は、味覚ではなく感覚神経にある受容体で感じます。辛さは、痛みや熱さとして受け取っているということです。

同じ量のカプサイシンを摂っても、人によって感じる刺激の強さが異なります。子どもや辛さに対する感受性の高い人は注意しましょう。(※1,5,11)

辛いものによる腹痛に気をつけよう

辛いものに含まれる辛味成分は、胃の粘膜を刺激したり、消化管の運動を促したりする作用があるので、たくさん食べると胃痛や腹痛につながりやすいです。辛さに対する感受性が高い人は、特に注意が必要。

辛いものは食べ過ぎないよう注意し、もし食べたあとに腹痛になったら、消化のよい食事と十分な睡眠をとって休んでくださいね。
【参考文献】
(2024/08/14参照)
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