ライター : 林まどか

管理栄養士/WEBライター

鳥レバーの栄養と効果効能

栄養

  1. 筋肉や血液をつくる「たんぱく質」
  2. 貧血対策に役立つ「鉄」
  3. 免疫細胞の活性化作用のある「亜鉛」
  4. 抵抗力を強める作用のある「ビタミンA」
  5. 血管の健康を保つ「葉酸」
  6. 糖質の代謝に役立つ「ビタミンB1」

筋肉や血液をつくるたんぱく質

鳥レバー100gには18.9gのたんぱく質が含まれています。たんぱく質は筋肉・血液・骨・毛髪などを構成するために必要な栄養素です。

また、たんぱく質を構成するアミノ酸がさまざまな免疫物質やホルモンの材料となって体内でさまざまな機能を担っています。俗に「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニン、やる気を出してくれるドーパミンもアミノ酸からできており、たんぱく質が関わっています。(※1,2)

貧血対策に役立つ「鉄」

鳥レバー100gには9.0mgの鉄が含まれています。

鉄は血液中の赤血球に多く存在し、体内に酸素を運ぶ役割をもつ栄養素です。レバーに含まれる鉄はヘム鉄で、ほうれん草や小松菜などの野菜に含まれる非ヘム鉄よりも体内での吸収効率が高い特徴があります。(※1,3)

免疫細胞の活性化作用のある「亜鉛」

鳥レバー100gには3.3mgの亜鉛が含まれています。

亜鉛は体内でたんぱく質やDNAの合成、体内ではたらく200種以上の酵素の構成などを担う、体の成長と維持に欠かせない栄養素です。味覚に関わる細胞を作るはたらきもあります。

また、最近では亜鉛が免疫細胞の活性化に役立つことが分かってきており、ウイルス性感染症の対策に亜鉛を取り入れようと世界的にも注目されています。(※1,4)

抵抗力を強める作用のある「ビタミンA」

鳥レバー100gには14,000μgのビタミンAが含まれています。ビタミンAは暗いところでの視力の維持皮膚の粘膜の健康を保つ役割がある栄養素です。

皮膚と粘膜細胞は感染症における最初の防御ラインであるため、その健康維持は感染症に対する抵抗力を強めるのに役立ちます。また、ビタミンAは体内に侵入した病原体に対抗する白血球細胞の発生や分化にも欠かせないため、「抗感染症ビタミン」とも評されています。(※1,5)

血管の健康を保つ「葉酸」

鳥レバー100gには1,300μgの葉酸が含まれています。葉酸はビタミンB12とともに赤血球を作ったり、DNAやたんぱく質の合成を促進し細胞の産生や再生を助けたりする栄養素です。

また、葉酸が肝臓の代謝を助け、ホモシステインという血小板の凝集や血管を広げにくくする作用をもつ物質の血中濃度を減らすことが分かってきました。そのため、葉酸が血管の健康を保つために役立つと考えられています。(※1,6)
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