ライター : 小田中雅子

ライター

一杯のコーヒーが世界を魅了する「ブルーボトルコーヒー」とは

Photo by 小田中雅子

「BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)」の始まりは、2002年のカリフォルニア州・オークランド市。

音楽家でありコーヒーマニアでもあったジェームス・フリーマン氏が、当時のコーヒーは新鮮味がなくロースト具合が深すぎると考え、「フレッシュなコーヒー豆を最もおいしいピーク期間に飲んでいただきたい。コーヒー豆も最高品質で、最も美味しく責任をもって調達したものだけを提供する」と決心し、コーヒー豆の焙煎を始めたのがきっかけです。

世界中から選んだ豆を一番おいしい状態で飲んでもらいたいというポリシーは瞬く間に多くの人の共感を呼び、 全米へと広がっていきました。

2023年3月現在では日本国内に24店舗、世界では100店舗以上を展開しています。

フラッグシップカフェとしての存在感を放つ清澄白河店

Photo by BLUE BOTTLE COFFEE

清澄白河フラッグシップカフェ。住宅街の中でひときわ目を引くおしゃれな建物
2015年、清澄白河に日本第1号店がオープンしました。当初、ロースター(焙煎機)を併設したカフェとしてオープンした清澄白河店ですが、その後ロースターの移転に伴い、2019年にフラッグシップカフェとしてリニューアル。

スペシャルなコーヒー体験をより身近に感じられるカフェとして生まれ変わりました。

Photo by 小田中雅子

バリスタがコーヒーを淹れていく過程を眺められます。飲む人とバリスタの距離が近いのも魅力のひとつ
ブルーボトルコーヒーのカフェは、地域に根ざしたカフェ作りを目指し、それぞれの地域の景観や雰囲気に合わせてデザインされています。カフェごとに個性があり、見比べてみるのも楽しいですね。

Photo by 小田中雅子

大テーブルには、数週間に一度の頻度で季節の花々が飾られます
元は倉庫だった建物をリノベした清澄白河フラッグシップカフェは、高い天井に広々とした空間が特徴です。壁面いっぱいの大きな窓から差し込む陽射しが心地良い。

木の温もりを感じられるチェアに座り、芳醇なコーヒーの香りに包まれれば、ホッと心が和んでいきます。

ブルーボトルコーヒーで飲みたい!おすすめドリンクメニュー5選

ブルーボトルコーヒーを訪れたら、やはり楽しみたいのはこだわりのコーヒーと、コーヒーを使ったドリンク。

人気のラテやブルーボトルコーヒーならではのオリジナルドリンクなどをご紹介しましょう。

1. バリスタが一杯ずつ丁寧に入れる、ドリップコーヒー

Photo by 小田中雅子

660円(税込)〜 豆は常時2~3種類用意されています
ブルーボトルコーヒーでは、バイヤーが世界中を巡って、季節ごとに旬の一番おいしいコーヒー豆を買い付けてきます。この選び抜かれたコーヒー豆を一番おいしい状態でカップに注ぎ、飲むゲストの元に届けること。

"SEED TO CUP"、豆の産地から一杯のコーヒーまでこだわることが、ブルーボトルコーヒーの特徴です。

Photo by 小田中雅子

お湯を注ぐスピードや量など、すべて考え抜かれたレシピでコーヒーを淹れていきます
豆は個性を最大限に引き出す方法で焙煎され、香りや風味などがピークを迎えるタイミングを測ってカフェに届けられます。そして、その豆を熟練のバリスタがオーダーごとに丁寧にハンドドリップしていきます。

清澄白河フラッグシップカフェでは、ブレンドをしない単一の豆のみを使う「シングルオリジン」でコーヒーを提供。豆の味わいがよりストレートに感じられ、花のような香りや果実に似た甘みといった、コーヒーのもつ奥深い魅力に出会うことができます。

ほかのカフェでは、より多くの人に楽しんでもらおうとブレンドもラインアップ。ローストも浅めや深めなどバリエーションがあり、好みにあったコーヒーを選ぶことができます。

Photo by 小田中雅子

コーヒーを選ぶとなると、「コーヒーはそんなに詳しくないなあ……」という方もいるかもしれません。

でも大丈夫。どんな味が好みかをバリスタに伝えて、コミュニケーションしながらコーヒーを選ぶのも、ブルーボトルコーヒーならではの楽しみです。

バリスタが自分のためだけに淹れてくれる一杯は、特別においしく感じられるでしょう。

2. ミルクの自然な甘み。カフェラテ

Photo by 小田中雅子

HOT/ICE 748円(税込)
ブルーボトルコーヒーでは、ドリップ用とエスプレッソ用、それぞれに合った豆が用意されています。カフェラテに使われるのはエスプレッソ用。

使う豆のグラム数や抽出時間、ミルクの温度まで厳密に決められた、一番おいしいカフェラテができるレシピで提供されます。

Photo by 小田中雅子

かわいいラテアートを描いていく手際の良さに見惚れます
こだわりはミルク本来の甘さが感じられること。コーヒーの深みある味わいとミルクの甘みのハーモニーが絶妙。

味わいだけでなく、軽やかな口当たりのミルクのふわふわ感も楽しみたいドリンクです。

3、4. コクのある風味にやみつき。ニューオリンズ アイスコーヒー、ホット ノラ

Photo by BLUE BOTTLE COFFEE

ニューオリンズ(ICED)605円(税込)
ブルーボトルコーヒーのオリジナルドリンクとして、「ニューオリンズ(アイス)」と「ホット ノラ」があります。

ニューオリンズはアイスラテに変わるオリジナルのアイスコーヒーを作りたいという想いから生まれました。ニューオリンズで伝統的に飲まれている、チコリの根を炒り、コーヒーにブレンドしたスタイルのコーヒーに着想を得て、ブルーボトルコーヒー流にアレンジ。

ケーンシュガーと呼ばれるキビ糖を加えてほんのり甘くし、チコリの風味でコクを出したコーヒーを、ミルクと一対一でブレンドしています。ちょっと疲れたときに飲むと、ホッと癒される味わいです。

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ホットノラ 715円 (税込)
元々アイスで飲むことを前提としていたニューオリンズアイスコーヒーを、寒い日にも楽しんでもらおうと温かくしたのが「ホット ノラ」。ノラはルイジアナ州ニューオリンズの略称です。

ニューオリンズスタイルのコーヒーにエスプレッソを追加しています。温かくスチームしたミルクを加えるため、カフェラテのようなフワフワミルクが魅力です。
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