ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

アラビアンスイーツがヒットの予感!中東生まれの注目菓子

Photo by muccinpurin

2023年の注目スイーツを語る上で、忘れてはならないキーワードが「西アジア」や「中東」。2022年末にはピスタチオをたっぷり使った中東生まれのスイーツ「バクラヴァ」の専門店「ナーディル・ギュル」が松屋銀座にオープンしました。

バクラヴァと並び、注目を集めているのが「クナーファ」。なんでも、小麦粉でできた細い麺状の生地を重ねて作られたお菓子のようですが、見た目からは味の想像がつきませんが……。
バクラヴァの記事はこちら▼

クナーファとは?

クナーファとは、中東やバルカン半島(東南ヨーロッパにある地理的領域)で食べられている、伝統菓子のこと。

水と小麦粉から作られた生地を網の目に通し、鉄板で焼いて作られる伝統的なお菓子のこと。エジプト、モロッコ、トルコなど国や地域によって材料や構成が異なっており、エジプトのクナーファにはナッツやレーズン、カスタードクリームが使われていたり、イラクではチーズを挟んでいるものもあるのだそうです。

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原材料は、小麦粉、砂糖、牛乳、卵、バター、ピスタチオ、塩、レモン果汁。材料は至ってシンプルです。

ちなみに筆者が購入したクナーファはトルコのもので、「カダユフ」と表記されていました。カダユフはカダイフとも呼ばれ、小麦粉に水を加えて練ったものを細い麺状にしたもの。日本でも手に入れることができ、海老のまわりにまとわせて衣にしたり、お菓子作りに使われます。

シャキシャキカダイフと香ばしピスタチオ

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クナーファは大きな鉄板で作られるので、ひと口サイズにカットして売られています。表面にはたっぷりのピスタチオ、中にも同様にピスタチオ。クナーファがよく食べられる中東はピスタチオの産地として有名で、あらゆるお菓子にピスタチオが惜しげもなく使われているのが特徴です。

クナーファもなかなかの値段がしますが、日本でひとつのお菓子にこの量のピスタチオが使われていたらもっと高いかも……。

変わった食感とシロップの甘さが特徴

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薄黄色で細いものがカダイフです。小麦粉と水で作られている割にはもちもちしているわけではなく、じゃがいもの千切りを焼いたガレット(しかもやや生焼けでシャキシャキ感が残る感じ)のような食感です。

表面はしっかりと焼いてあるので焼き色こそ香ばしさがありますが、シロップが染み込んでいるためしっとり。焼きたてのものを食べるとまた違うのかもしれませんね。

焼き上げてから全体にシロップをたっぷりと染み込ませるため、ほぼほぼシロップの味ですが、カダイフの香ばしさとピスタチオの芳醇な香りも加わりなんともいえないエキゾチックな味わいです。

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macaroniでも紹介した中東スイーツ、バクラヴァと味はほぼ同じですが、バクラヴァはパイのパリパリとした食感が特徴。

一方でクナーファはカダイフの淡いシャキシャキ食感と、全体的にしっとりとした感じがあり、バクバク食べるというよりは、無糖の紅茶とともに少しずつ上品にいただきたいようなお菓子でした。

特徴

  1. シャキシャキとした独特の食感
  2. ピスタチオたっぷり!
  3. シロップ多めで甘さ強め

クナーファは通販で入手可能

ITEM

トルコのスイーツ ピスタチオ入りカダユフ

¥1,885〜

400g (6切入り)

※2023年2月6日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。

独特だけどハマる人はハマるかも?

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中東生まれで2023年のヒットスイーツとされているクナーファ。マリトッツオのような映えこそありませんが、ピスタチオたっぷりで香ばしく、ナッツ好きの筆者はとてもおいしく感じました。

まだ爆発的ヒットというわけではありませんが、ブームを先取りしてみるのもいいかも!?
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
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