ライター : Asaki

webライター

北海道では節分にチョコレートをまくって本当?

「鬼は外、福は内」の掛け声で福豆をまき、年齢の数だけ豆を食べる節分。鬼を追い払い、新しい一年を健やかに過ごせるように福を呼び込む行事です。

一般的に、節分の福豆には炒り大豆が使われています。しかし先日、あるテレビ番組で「北海道民は節分にチョコレートをまく」という話が取り上げられました。なんでも、北海道では個装されたチョコレートを大豆の代わりにまいているのだとか。拾って食べるのに便利なので、チョコレートが使われるようになったそうなのです。

SNSでは賛否両論!「チョコはまかない」という道民も

この話に、SNSでは「いいなあ」「年の数だけチョコって幸せだね」と羨む声が続出。しかし、北海道の方からは「道民だけどチョコは撒いたことがない」「いや、聞いたことがないなあ」など、初耳だという意見も上がっていました。

その一方で、「小さいときから丸いチョコをまいていた」という声も発見。噂どおり、北海道でチョコレートをまく家庭はたしかにあるようです。なかには、「節分にチョコまくの当たり前じゃないの?」「北海道以外は節分でチョコまかないのか」と、逆にチョコがスタンダードだと思っていた方も。

広大な北海道、地域によってさまざまな習慣あり

ちなみに、筆者は北海道の札幌出身なのですが、節分にチョコレートをまくという話は初耳でした。母に聞いてみると、「チョコの話は聞いたことあるけど、その家庭独自のルールだと思っていた」とのこと。同じ北海道でも広いので、地域によっていろんな習慣があるようですね。

北海道には落花生をまくスタイルがある!その理由とは?

さらにSNSを調査していると、「道民だけどチョコはまきません……落花生はまきます」という方の声が多数ありました。筆者の家庭でもそうだったのですが、北海道の節分では、多くの家庭で落花生が使われています。では、なぜ大豆ではなく落花生をまくのでしょうか?

北海道の冬はあたり一面に深い雪が積もりますが、その中で大豆をまいてしまうと、後片づけがとても大変です。落花生は大豆よりも大きく、雪の多い地域で豆まきをしても簡単に見つけることができるため、使われるようになったと言われています。

また、落花生には殻がついているため、地面に落ちても衛生的だからという説もあります。これは個装チョコレートと同じ理由ですね。落花生には豆が2つ入っていますが、殻1つで1個分と数えて食べることが多いようです。

ちなみに北海道以外にも、東北地方や新潟などの豪雪地帯や、一部の九州地方でも落花生をまく習慣があるそう。意外と多くの地域で落花生が使われているんですね。

今年の節分はチョコをまいてみる?

「北海道では節分にチョコレートをまく」という噂は、一部の家庭ではあるものの本当だったようです。年齢の数だけチョコレートを食べられるなんて、チョコ好きな方にとってはかなり魅力的ですよね。いつもの節分に変化がほしい方は、今年は北海道式を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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