ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

【2025年版】大根は高い?価格について

2025年10月現在、大根の価格は安定しています。2025年10月中旬に農林水産省が発表した卸売り価格のデータを見ると、大根1kgあたりの価格は前年比の約80%となっており、2024年より安く卸されていることがわかります。

また総務省統計局の「小売物価統計調査」のデータによると、2025年9月における大根1kgあたりの全国平均価格が274円。

2024年9月の全国平均価格は278円ですので、現在の大根の価格は昨年と同程度だと言えます。(※1,2)

過去には大根が高かった時期も。理由・原因を解説

現在は安定した大根の価格ですが、過去には高騰したこともあります。たとえば2025年の1月から3月頃まで、大根の高値が続いていました。農林水産省が発表した卸売り価格のデータによると、2025年1月における1kgあたりの価格が平年の約1.9倍の水準

大根は一般家庭のみならず、飲食店でも使用されることが多い野菜です。とくにおでんを作って販売しているお店では、打撃も大きかったことでしょう。(※1)

大根の価格が高い原因・理由

大根の価格が例年より高くなる主な原因は、天候不順だといわれています。

主要産地である北海道、青森県など北日本の地域で大雨や急激な気温上昇に見舞われると、生育の遅れや病害が発生。結果として品不足になり、値段が上昇することになります。

そのほか、輸送費や生産コストの増加が大根の価格に影響するという声も。さまざまな要因が絡まって、価格上昇につながるようですね。

大根の価格推移。生活への影響は?

大根の価格が高騰すると、食費がかさむほかに生活にさまざまな影響が出ます。

たとえば、おでんのように大根の使用量が多い料理が作れなくなることで、料理のレパートリーが狭まって毎日の献立に悩んだり、食事の満足度が低下したりするかもしれません。

また高い大根を買わないようにすると、野菜不足につながるおそれがあります。大根が高いときはほかの野菜で代用する、安く手に入れる工夫をするなどして対策しましょう。

大根が高い時期と安い時期をチェック

「小売物価統計調査」のデータを見てみると、大根の価格は例年8~9月に高くなる傾向にあります。

ためしに過去の価格推移を確認すると、2024年7月の全国平均価格は197円ですが、8月は214円、9月は278円と高くなり、10月には258円と落ち着いています。2025年は7月が225円、8月が238円、9月が278円と、同じような値動きが。

このように、大根の価格は夏の時期、とくに8~9月に高くなることがわかります。(※2)

大根が安くなるのは旬である「冬」

では、大根が安くなる時期はいつ頃なのでしょうか。それはずばり、大根の旬の時期である冬。具体的には、12月~2月にかけて安くなる傾向にあります。

2024年のデータを見ると、10月の全国平均価格が258円だったのが、12月に入ると246円になり、年をまたいで2025年の2月には228円という結果に。

年によって異なりますが、例年おおむねこのような値動きをしています。やはり、大根は旬の時期にもっとも安くなる傾向にあるようですね。(※2)
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