ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

胃腸の弱い人は注意?いちじくの食べ過ぎによる症状

症状の特徴

  1. 腹痛や胃痛を起こす
  2. 下痢を起こす
  3. アレルギー症状が出るおそれも

腹痛や胃痛を起こす

完熟していないいちじくを食べると、胃が刺激されて胃痛や腹痛につながるおそれが。ひどい場合は、嘔吐することもあります。

いちじくは完熟したものを選ぶようにし、胃腸が弱い方は食べ過ぎないようにしましょう。(※1)

下痢を起こす

いちじくには水溶性食物繊維の一種であるペクチンが含まれています。水溶性食物繊維は便をやわらかくする作用がありますが、過剰摂取すると便の水分量が増えすぎてしまいます。

水溶性食物繊維が豊富ないちじくを摂り過ぎると、下痢を引き起こすことがあるため、注意が必要です。(※1,2)

アレルギー症状が出るおそれも

いちじくは、頻度は極めて低いですが口腔アレルギー症候群の原因になる果物のひとつ。口腔アレルギー症候群とは、新鮮な果物や野菜を食べた際、口内や喉にかゆみや違和感をおぼえる症状です。

口腔アレルギー症候群はシラカバの花粉症と深く関係していますが、原因となる食べ物を摂り過ぎることで発症する場合があります。(※3)

いちじくの食べすぎで太る?

いちじくには糖質が多く含まれているため、過剰摂取すると肥満につながるおそれがあります。いちじくのカロリーや糖質が高いのかどうか、ほかの果物と100gあたりで比べてみましょう。
種類カロリー糖質量
いちじく57kcal12.4g
いちご31kcal7.1g
みかん49kcal11.0g
これらの果物と比べると、いちじくはもっとも高カロリー・高糖質です。ダイエット中の方は、食べ過ぎないようにしてくださいね。(※4,5)

いちじくは一日に何個まで食べていいか

健康な人の場合、果物の適量は一日に200g程度です。大きめののいちじくなら、1個あたりの可食部が約80gなので、2個食べてもかまいません

ただし、いちじくに含まれる水溶性食物繊維を摂り過ぎると、下痢につながるおそれが。体調を見ながら、量を調整してくださいね。(※1,2,6,7)
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