ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

オートミールとは?

コレステロール値が気になるとき、なるべく身体によい食品を摂りたいですよね。健康志向の方に人気がある食品のひとつとして、オートミールが挙げられます。

オートミールとは、えん麦(オーツ麦)の加工品のこと。牛乳に浸して食べるほか、小麦粉や米の代わりとして料理に使えます。米や小麦粉より糖質量が低く、食物繊維や鉄が豊富で栄養価が高いため、さまざまなメリットが期待できます。

それでは、オートミールがコレステロール値を抑えるのに役立つのかどうか、詳しく見ていきましょう。(※1)

オートミールはコレステロールを抑えてくれる?

オートミールには、水溶性食物繊維の一種であるβ-グルカンが含まれています。水溶性食物繊維にはコレステロールを排出する作用があり、血液中のコレステロール値を抑えるのに役立つ栄養素です。

オートミールに含まれる水溶性食物繊維の量は、100gあたり3.2g。これは同量の玄米の約5倍、小麦粉の約3倍に相当する量です。オートミールを主食の代わりに食べて食物繊維の摂取量を増やすことで、LDLコレステロール値の抑制につながりますよ。(※1,2,3,4)

健康や美容にもいい!オートミールの効果効能

便通がよくなる

オートミールに豊富な水溶性食物繊維はコレステロール値の抑制に役立つほか、腸内の善玉菌のエサになります。腸内環境を整えるのに役立ちますよ。

また、オートミール100gあたりには、不溶性食物繊維が6.2g含まれています。不溶性食物繊維は便のカサを増やし、腸を刺激して排便を促す作用があります。便秘対策に欠かせない栄養素です。(※1,3)

ダイエットに役立つ

オートミール100gあたりには、糖質の代謝に必要なビタミンB1が0.20mg含まれています。ビタミンB1が不足すると糖質からのエネルギー産生が滞るため、ダイエット中もしっかり摂りたい栄養素です。

また、オートミールには米や小麦粉より糖質の量が少ないというメリットがあります。糖質を摂り過ぎると肥満につながるため、低糖質なオートミールはダイエット中にぴったりな主食です。(※1,5,6)

肌をきれいに保つ

オートミール100gあたりには、活性酸素のはたらきを抑える作用があるビタミンEが0.6mg含まれています。活性酸素は加齢やストレスなどによって増え、体内で過剰になると細胞を傷つけます。シワやしみなど、肌が老化する原因のひとつです。

ビタミンEが含まれるオートミールを摂るとシワ・しみの対策につながります。肌をきれいに保つというメリットが期待できますよ。(※1,7,8)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ