ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

オートミールとは

オートミールとは、オーツ麦を脱穀して調理しやすいように加工したもののこと。水でふやかしたり、牛乳で煮たりして食べるのが一般的で、お菓子作りにも活用することができます。

オートミールには食物繊維やミネラルが豊富に含まれており、白米や玄米に比べて糖質量は半分以下。糖質制限中にも安心して食べられると、ダイエッターの間で注目されています。(※1,2)

オートミールのカロリー・糖質はどのくらい?

重量カロリー糖質量
オートミール1食分/30g105kcal17.9g
100g350kcal59.7g
(※1,2)

ほかの主食類と比べると

カロリー糖質量
オートミール350kcal59.7g
精白米342kcal77.1g
玄米346kcal71.3g
もち麦329kcal66.1g
うどん(干し)333kcal69.5g
そば(干し)344kcal63.0g
パスタ(乾)347kcal67.7g
(※1)
(※いずれも100gあたりの値です。)
オートミールにカロリーと糖質量は、ほかの主食類と比べて高いのか低いのか、100gあたりでみてみましょう。

ほかの主食類と比べてみると、オートミールのカロリーは若干高め。一方で、糖質量は低いです。米類と比べると、オートミールでは100gあたり10g以上抑えられますよ。糖質制限中でも取り入れやすい主食といえます。

オートミールにはどんな栄養がある?

栄養

  1. 食物繊維
  2. 鉄分・カリウム
  3. たんぱく質

食物繊維

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、オートミールにはどちらも含まれています。特にオートミールには、水溶性食物繊維のひとつであるβ(ベータ)-グルカンが豊富なのが特徴です。

β-グルカンには腸内環境を整えるはたらきや、免疫機能にかかわる細胞を活性化して、免疫力を高める作用などがあります。さらに、血中コレステロール値や血糖値の上昇を押さえたり、血圧を低下させたりする作用も認められています。 (※1,2,3)

鉄分・カリウム

オートミールにはミネラルが含まれており、特に鉄やカリウムが豊富ですよ。

鉄は、赤血球のヘモグロビンに多く存在し、酸素の供給にかかわっています。鉄不足によって酸素が十分に行きわたらなくなると、頭痛や集中力の低下などの貧血症状につながることも。

また、カリウムは、塩分(ナトリウム)の排出を促すはたらきがあり、塩分の摂り過ぎによるむくみ対策に役立つ栄養素です。(※1,4,5)
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