ライター : オミ

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京都名物として人気の八ツ橋!その歴史とは?

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京都名物の八ツ橋には、八ツ橋・生八ツ橋・あん入り生八ツ橋の3種類あります。カリッとした歯ごたえとニッキが特長の「八ツ橋」、やわらかな生地とニッキを楽しむ「生八ツ橋」、もちもち生地と粒あんが絶妙な「あん入り生八ツ橋」。どれも米粉に砂糖とニッキを混ぜて作られる素朴なお菓子です。

江戸時代の初期に、焼き固めた「八ツ橋」が誕生し、八ツ橋の歴史が始まりました。「八ツ橋」のはじまりには諸説あり、筝曲(そうきょく)の祖・八橋検校(やつはしけんぎょう)にちなんだものや、伊勢物語『三河国八ツ橋(みかわのくにやつはし)』の話にちなんだものが有名です。

その後、1960年代に生八ツ橋やあん入り生八ツ橋が登場。今ではバラエティ豊富なあん入り生八ツ橋が主流となり、広く愛されています。

1. 歴史ある京都 八ツ橋の老舗「本家西尾八ツ橋 本店」

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「本家西尾八ツ橋 本店」は、京都銘菓の八ツ橋はじまりの店といわれています。元々は、白餅や焼き菓子を旅人に振舞っていた茶店でした。1689年、3代目店主が板状の焼き菓子に「八ツ橋」の名を冠し、12代目が「曲げ」を施し、現在の八ツ橋に至ります。

お店のまわりには有名な寺社が多いので、観光がてら訪れてみてはいかがでしょう。隣には「西尾 八ツ橋の里」があり、美しい庭を愛でながら食事や甘いものがいただけますよ♪

あんなま 黒ごま白ごま

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各5個入 600円(税込)
「あんなま 黒ごま白ごま」は、ごまの風味を生かした生八ツ橋。お店によって生八ツ橋の名称はそれぞれですが、「本家西尾八ツ橋 本店」では「あんなま」と呼ばれています。

「あんなま 黒ごま」は、小豆が見え隠れする濃厚なごまあん。「あんなま 白ごま」のやさしい風味もたまりません。どちらも、もっちりした生地と合わさると、ほっぺたが落ちてしまいそうになりますよ♪
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2. マイルドなニッキの八ツ橋なら「聖護院八ツ橋 総本店」

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「聖護院(しょうごいん)八ツ橋 総本店」の八ツ橋は、江戸時代の音楽家で筝曲を広めた八橋検校(やつはしけんぎょう)を偲んで作られました。琴を模した焼き菓子に八ツ橋と名付けたのがはじまりです。

「聖護院八ツ橋 総本店」では、原材料にこだわり、マイルドな味わいのニッキを使用しています。

伝統を継承しつつ、新しい八ツ橋を生み出すのも得意なお店。薄く焼いた八ツ橋をスティック状に巻いた「カネール」は、コーヒーのお供に最高です♪

聖 山椒

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8個入 713円(税込)
「聖護院八ツ橋 総本店」のあん入り生八ツ橋は「聖(ひじり)」と呼ばれます。なかでも珍しい「聖 山椒」は、黒七味で有名な「原了郭(はらりょうかく)」の山椒を使用。

ニッキの風味を損なわない特別な配合のため、山椒もニッキもバランスよく楽しめる逸品です。

高級感もあり上品な味わいなので、お土産にすると喜ばれますよ♪
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3. 清水寺観光で寄りたい「おたべ 清水坂店」

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1966年、生八ツ橋に粒あんを挟んで売り出したのが「おたべ」。清水寺の門前には、4店舗を構えています。

なかでも「おたべ 清水坂店」は、清水坂と五条坂の交わるところにあり、比較的落ち着いてお買い物ができるお店。定番のお土産も、たくさんラインアップされています。

ファサードにあるお店のキャラクターは、「おたべちゃん」。舞妓さんをイメージしたキャラクターで、現在は「4代目おたべちゃん」なんですよ。
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