定番から幻まで。いちじくの品種と特徴

桝井ドーフィン(マスイドーフィン)

日本でもっとも多く栽培されている品種が桝井ドーフィン。夏と秋に収穫できるのが特徴です。見た目はしずく形で、熟すと果皮が緑色から濃い赤紫色に変化。夏果は大きく、200gほどになることもあり、一般的ないちじくの重さ50~80gと比較しても大玉であることが分かります。

ビオレソリエス

ビオレソリエスは、フランス原産の黒いちじくです。フランスとは気候が違うため、日本では限られた農家でしか栽培されていない幻の品種。濃い紫色の果皮と、ねっとりとした食感が特徴です。また、一般的ないちじくに比べ、甘みが強いのもビオレソリエスの魅力。ジャムを食べているような濃厚な味わいを楽しめます。

ザ・キング

 ザ・キングは、アメリカ原産のいちじくです。果皮が黄緑色のまま熟す青いちじくに分類されます。日本では栽培農家が非常に少なく、流通量が少ない品種。果肉はとてもやわらかく、皮ごと食べることができます。見た目の美しさと、なめらかで上品な口当たりが特徴です。

コナドリア

コナドリアは、熟しても果皮が淡い緑色の白いちじくに分類されます。実はやや小さめで、コロンとした卵形。甘味と酸味のバランスがよいいちじくです。ドライいちじくとして用いられる品種のひとつですが、生食にも適しています。

ロングドゥート

ロングドゥートは、白いちじくに分類される品種です。日持ちしないため流通量が少なく、市場に出回ることはほとんどありません。夏と秋に収穫され、夏果は300gほどの大玉であっさりとした甘さ、秋果は小ぶりながら糖度が高いのが特徴です。

いちじくの栄養・カロリー

いちじく100gあたりのカロリーは57kcalです。同量の甘柿63kcal、バナナ93kcalと比較しても低いことが分かります。

また、いちじく100gあたりには、1.9gの食物繊維が含まれています。食物繊維は整腸作用があり、便秘対策に役立つ成分です。また、カリウムカルシウムなども豊富に含まれていています。(※1,2,3,4)
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