ライター : macaroni 編集部

監修者 : 龍 慶介

てしま農園 代表

教えてくれた人

てしま農園代表/龍 慶介さん
自衛隊のパイロット、大手広告出版会社と異色の経歴を経て、10年前に農業の世界へ。“植物のプロとお客様をつなぐ”をコンセプトに『てしまの苗屋』を立ち上げる。初心者にも植物を育てることの楽しさを伝えたいと、購入者への説明や相談にも積極的に対応。失敗しにくい苗の販売と育成に力を注ぐ。

植物への愛情たっぷりの龍さんに、6月のベランダ菜園におすすめの野菜&ハーブと基本的な知識やアドバイスをいただきました。

梅雨に突入!6月のおすすめ野菜は「オクラ」

Photo by てしま農園

てしま農園の様子
ーー九州が梅雨入りしたと聞きましたが、てしま農園がある山口県はいかがですか?

龍 慶介さん(以下、龍) はい、こちらも梅雨入りしましたよ。作業のほうは出荷がひと段落したところではありますが、梅雨の長雨をはじめとする天候的な災害で失敗した方のニーズがこれから増えてくるので、その準備にまた追われそうですね。梅雨のシーズンは、ベランダ菜園でも長雨の対策が必要になってきます。

雨や暑さに強いオクラ

ーー6月におすすめの野菜を教えてください!

龍 梅雨時期の今は、雨や暑さに強いオクラがおすすめです!この時期は降り注ぐ雨の影響で、植物に水が入りすぎて失敗することも多くなります。しかし、オクラはアフリカが原産。雨も暑さもへっちゃらで、むしろ気温が20度を超える環境がベストなんですよ

ーーまさに、この時期にピッタリですね!オクラは和食に使われるイメージがあったので、アフリカ原産ということに驚きました。

龍 オクラはアオイ科で、ハイビスカスの仲間なんですよ。とにかく暑さに強いので、梅雨明けの真夏や直射日光がジリジリ照りつける都会のベランダでも、グングン育っていきます。

オクラを上手に育てるには?

最適な環境と植え付け方法

Photo by okamagami

ーーオクラは、どんなプランターに植えるといいですか?

龍 オクラは成長につれて葉が大きくなり根もビッシリ張るので、土が30〜40リットル入る大きめのプランターを使うといいですよ。土の量と収穫量は比例しますし、10月頃まで収穫が可能なので、植えるのは1つのプランターに1〜2株程度にしましょう。

オクラは根傷みしやすく植え替えを嫌いますので、苗を植え付けの際は根を触らぬようにそっと慎重に植え付けてください。

水と肥料のやり方

Photo by okamagami

ーー水やりや肥料の与え方はどうでしょうか?

龍 
やはり梅雨時期に一番注意が必要なのは、水やりの頻度です。土の表面がしっかり乾いたのを確認してから、水やりをしましょう。肥料は、20日おきに1株あたり30gくらいを目安に与えるのがいいですよ。

想定されるトラブルと対処法

龍 オクラに限ったことではありませんが、この時期はナメクジに気をつけましょう。ナメクジは薬剤が効きませんし、そもそもの繁殖力がすごいんです。気づかず放置してしまうと、あっという間に葉が食べられてしまいます。

ただナメクジは夜行性なので、日中はプランターの底や隙間に隠れていることが多く、気付かないケースも多いんですよね。特に給水ゾーンがあるプランターは注意が必要です。こまめに水を抜きましょう。

ーー葉にキラキラした跡があったら、ナメクジがいるということですよね!

龍 そうですね。あっ、オクラの葉に透明の粒々が付くのですが、これは虫の卵ではなく、ムチンというオクラが出す分泌液なので安心してくださいね!

Photo by okamagami

ーーナメクジのほかに、気をつける病害虫はありますか?

龍 かなり生命力が強いので特別心配はありませんが、葉っぱに白いカビが生える“うどんこ病”には気を付けたいです。感染させないためにも、風通しが良く日当たりの良い環境で育ててあげてくださいね。

ーーもし枯れてしまったら、どのように対処したらいいでしょうか?

龍 オクラは枯れると、ぼとっと茎ごと葉を落とします。そこから全体に枯れが広がっていくので、枯れた葉がある場合は早めに切り落とし、早期対応をしましょう。
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