ライター : 國塩亜矢子

インナービューティー研究家 / フードコーディネーター

金柑ってどんな果物?

金柑(きんかん)は中国原産の小さな小さな柑橘類。その中でも「金柑属」として独立しているのが特徴です。 みかんや八朔などほとんどの柑橘類が苦みのある皮を剥いて甘い果実だけを食べるのに対して、金柑は皮が甘く果実はやや酸っぱく、丸ごと食べるのが一般的です。 旬は11月中旬~2月中旬。薄くて甘い皮部分にはむくみ予防や美肌作り、便秘予防に嬉しい栄養素がギュッと詰まっています。

おいしい金柑の選び方は?

選ぶ際は皮にツヤとハリがあり、傷のないものを選びましょう。 ずっしりと重みがあるものがジューシーでおいしいですよ!

金柑のビタミンC含有量はトップクラス

金柑には可食部100gあたり49mgのビタミンCが含まれています。 レモンのビタミンC含有量は可食部100gあたり50mg。まさにレモンに匹敵するくらいの豊富なビタミンCを金柑は含んでいるんです。 特にオレンジ色の皮部分にビタミンCが多く含まれているので、皮ごと生食にしたりスライスしてはちみつ漬けにしたりするといいですよ。 ビタミンCはコラーゲン生成をサポートしたり、メラニンの沈着を予防したりする働きがある美肌作りの強い味方!また免疫力UPや抗酸化作用も高いので、風邪の予防やアンチエイジングにもおすすめです。

生活習慣病予防にも◎

金柑の皮だけでなく、筋皮部分にも注目すべき栄養素が含まれています。 特に「ビタミンP」と呼ばれるビタミン様物質(※ ビタミンと同様の生理作用が認められている物質)、フラボノイドの一種「ヘスぺリジン」が豊富です。 フラボノイドはポリフェノールの一種で、植物に含まれている色素・苦み・辛味成分のこと。抗酸化作用や血圧・コレステロールのコントロールなど様々な効果があるといわれます。 またへスぺリジンは血流の改善効果が期待されており、動脈硬化や心筋梗塞の予防におすすめです。いつまでもキレイ&健康でいるためにもサラサラ血液は欠かせません。

その他のビタミン類もたっぷり

金柑にはビタミンC以外にも、美容と健康にうれしいビタミンが豊富に含まれています。
ビタミンB1
・糖質の代謝をサポートし、脂肪が溜まりにくいカラダを作る。 ・疲労物質「乳酸」の代謝を促進し、疲労回復効果が期待される。 ・脳や神経の働きを正常に保つ。
ビタミンE
・ビタミンC同様、抗酸化作用が高く細胞の老化を防ぐ。 ・血流を促進し巡りを良くする。→血色の良いお肌作り、冷え予防に◎
βーカロテン
・ビタミンAの一種で、皮膚や粘膜の健康を維持する。→目の健康の維持、肌の乾燥防止に◎

むくみや便秘解消効果も

ほかにも、むくみ予防や高血圧症状の緩和に効果的なカリウムや、腸内環境を整え便秘解消に効果的な食物繊維もたっぷり含まれています。 特にカリウムは、柑橘類の中ではトップクラスの含有量!冬は冷えて血流が滞りやすくなるため、むくみが気になるという人も多いですよね。むくみが気になる時は、朝食時のフルーツやおやつ代わりに金柑を食べてみてはいかが?
インナービューティーの強い味方、金柑をおいしく食べられる2種類のレシピをご紹介。どちらも簡単に作れる金柑スイーツです♩
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ