牡蠣にあたる確率とあたりやすい時期

平成30年の食中毒患者で考えると、ノロウィルスに感染した人に対し、魚介類が原因だった割合は約3.4%。ただしこれは魚介類全般の数字なので、二枚貝のなかの、さらに牡蠣に絞ると、割合としてはかなり低くなることが分かります。

牡蠣にあたる確率は具体的な数字で表せませんが、きちんと下処理をおこなっていれば心配しすぎる必要はありません。安全に食べるために、衛生面や、調理の際の注意点を意識するようにしましょう。(※7)

あたりやすい時期は原因によって変わる

牡蠣にあたりやすい時期は、あたる原因によって変わります。例えばノロウィルスは、11月〜2月の冬場にもっとも猛威をふるいます。温かいところで繁殖しやすい腸炎ビブリオは、5月ごろから増加し7月〜9月の夏場に特に注意が必要です。(※3,8)

牡蠣にあたると二度と食べられない?

「牡蠣に一度あたると、それ以降あたりやすくなる」という噂を聞いたことはありますか?まことしやかに言われていることですが、科学的根拠はありません。確かに免疫力が下がっていると、感染しやすくなることはありますが、一度あたると毎回あたるようになる、ということはないでしょう。

ただし、牡蠣アレルギーの人はいつ食べても症状が出てしまうので、食べないようにしてください。(※9)

牡蠣を安全に食べるためには

生食用か加熱用かを確認する

スーパーに並んだ牡蠣には、「生食用」と「加熱用」の2種類があります。このふたつは、育った環境によって変わってきます。「生食用」は、保健所の指定した海域で育ったもの。「加熱用」は、それ以外の海域で育ったものを指しています。

「生食用」の牡蠣は定期的に水質を検査された海で育ち、生で食べられる安全性があります。しかし安全性を追い求める分、旨み成分や栄養成分が減少していることも。「加熱用」は豊富な栄養やプランクトンを含んだ海で育った牡蠣で、味が濃いといわれることもあるようです。ですが「加熱用」を生で食べることはやめましょう。

加熱をしてから食べる

ノロウィルスや腸炎ビブリオは、加熱によってウイルスや菌の活性が失われるという特徴があります。ノロウイルスでは中心部85~90℃で90秒以上、腸炎ビブリオは中心部60℃で10分以上の加熱が望ましいとされています。中心部までしっかりと火が通るように調理した、フライや鍋で食べるのが安心です。

ただし、貝毒は加熱しても毒性は変わらないので、食べていて異変を感じたら喫食を中止しましょう。(※1,3,4)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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