ライター : 高井 なお

道産子主婦グルメライター

札幌みやげの大定番「北海道ミルククッキー 札幌農学校」

Photo by きのとや

北海道素材をたっぷり使ったクッキー「札幌農学校」。乳製品のおいしさを贅沢に味わうことができる、酪農王国・北海道ならではのひと品です。

シンプルだけれどとても味わい深く、ありそうでなかったクッキー。この記事では「札幌農学校」の魅力を、「きのとや」に伺ったお話を交えてご紹介していきます!

「札幌農学校」ってどんなお菓子?

Photo by きのとや

札幌に本社を置き、古くから札幌市民に愛されている「きのとや」。ケーキを主力商品としており、1984年に日本ではじめてケーキの宅配サービスをスタートさせました。

ちなみに商品名である“札幌農学校”とは、札幌の観光スポットとしても有名な「北海道大学」の前身の学校。(くわしくは後ほどご紹介)

Photo by 高井なお

「札幌農学校」は、きのとやと北海道大学が提携し、2005年に販売をスタートさせました。

累計販売枚数はなんと、2億2,000万枚!(2019年8月現在)

発売して15年以上が経つ現在も、札幌市民がさまざまなシーンで口にするほど、とても人気があるクッキーなんですよ。

「札幌農学校」の味わいと3つの魅力

1. 袋をあけた瞬間にひろがる芳醇な香り

Photo by 高井なお

「札幌農学校」を食べる際、一番はじめに感じるのが、袋をあけた瞬間にひろがるミルクとバターの芳醇な香りです。

目を閉じて香りを吸いこむと、広大な牧場が頭に思いうかぶよう。北海道ならではの情景を連想させるような、ミルキーでやさしい香りが広がります♪

2. 口どけの良いサクッと軽い食感

Photo by 高井なお

口に入れたときに驚くのが、繊細なキメ細かさ。

「繊細な食感を追求した結果、通常のクッキーよりやわらかくなめらかな口あたりに仕上げています。そのため割れやすいというデメリットもありますが、食感もかなりこだわっている部分です。」(きのとや・広報担当)


クッキーは数あれど、ここまで繊細な食感のものにはなかなか出会えません。

Photo by 高井なお

この食感には素材も関係しているのでしょうか。

「札幌農学校には、100%北海道産の小麦とバターを使っています。北海道の素材にこだわり、北海道から発信することを大切に作っています。」(きのとや・広報担当)

製法はもちろん、素材にも並々ならぬこだわりがあるからこそ生み出せた、唯一無二の食感なんですね。

3. まろやかでやさしいミルクとバターの味わい

Photo by きのとや

口に入れると、ミルクとバターの豊かな風味がやさしく広がります。普段牛乳はあまり飲まない筆者ですが、このクッキーを食べるといつも牛乳がほしくなってしまうくらい、とても芳醇なミルキー感!

「北海道産の素材は、日本にとどまらず世界に向けても通用するポテンシャルがあると思っています。そのおいしさを札幌農学校で味わっていただけたらうれしいですね。」(きのとや・広報担当)

数あるスイーツを食べてきた筆者ですが、ここまでミルクとバターの風味を強く感じられたクッキーは、あとにも先にも札幌農学校だけです。

「札幌農学校」誕生のきっかけと名前の由来

Photo by きのとや

「札幌農学校」が誕生したのは、北海道らしいお土産菓子を作ろうと思ったことがきっかけだったのだそう。

「北海道といえば、農業や酪農がとても盛んな地域です。そんな北海道にふさわしい銘菓を作りたいと試行錯誤を重ね、ミルクをたっぷり使ったクッキーにたどり着き、唯一無二の味が完成しました。」(きのとや・広報担当)

Photo by 高井なお

パッケージには、商品名の由来となっている札幌農学校(現 北海道大学の前身)の校舎が描かれています。

札幌農学校は“Boys be ambitious(少年よ大志を抱け)”の名言で有名なクラーク博士らを迎え、1876年に開校された学校。当時の佇まいや風格をイメージしやすいよう、パッケージにイラストをのせているのだそうです。

新渡戸稲造をはじめとする多くの優れた人物を輩出し、北海道開拓の歴史の1ページに刻まれている札幌農学校。ちなみに観光名所の「札幌時計台」は、札幌農学校の旧演武場なんですよ。
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