紙袋で作れる、ブックカバーとマスク入れ

Photo by 嶋田コータロー

あんバタサンには、食べたあとの楽しみもあります。

購入時にもらえる手提げ付きの紙袋は、柳月の初代工場長をモデルとしたキャラクターが描かれていて、インパクト抜群。なんとこの紙袋、ブックカバーやマスク入れに変身するんです!(作り方は、柳月のYoutubeを参考)

食べたあとの余韻に浸りたい方は、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。子供と一緒に工作感覚でやると、楽しいと思います。

「あんバタサン」の誕生話や味の秘密

ここからは、あんバタサンの誕生やおいしさの秘密をご紹介しましょう。製造元「柳月」の阿部さんが、あんバタサンや十勝で育った材料の魅力をたっぷり話してくださいました。

あんバタサンはどのようにして誕生したのでしょうか?

Photo by 嶋田コータロー

阿部さん(以下、阿部):柳月では1947年の創業時から、地元・十勝の食材にこだわってお菓子作りをしています。あんバタサンの特徴である「あん×バター」の組み合わせは長年、職人達の研究テーマのひとつであり、特に熱意を持って取り組んできました。

そんななか、北海道命名150年に当たる2018年に、より北海道らしいお菓子をということで、「あんバタサン」を発売することになりました。

十勝産の小豆とバターの魅力を教えてください。

Photo by 柳月

阿部:おいしい小豆ができる要因のひとつは、朝晩の気温差が大きい十勝の気候です。昼間に太陽からたっぷり吸収した栄養分が、夜の寒い時間帯にぎゅっと凝縮されて、おいしくなると言われています。

バターの味に関しては、原料になるミルクを生む、牛が育つ環境が影響します。十勝は「十勝晴れ」という言葉があるほど、青空の日が多いです。

十勝では、のびのびと放牧されている牛が、草をはんでいる光景がよく見られます。そんなストレスの少ない環境のなかで育つ、牛のミルクから作られるバターは格別です。

あんバタクリームのまろやかさの秘訣を教えてください。

Photo by 柳月

阿部:秘訣は、「あん×バター」のおいしさに着目して、長年、職人たちが研究を続けてきたことです。小豆は、塩味のある発酵バターとの相性を考えて、やさしい甘さと風味にこだわっています。

あんの存在感を出すため、また、まろやかなバターの食感に合うように、硬すぎずやわらかすぎない絶妙な「粒あん」をこしらえているんです。口にふくんだときに、最初はバター感が強いと思いますが、最後は、あんの余韻をお楽しみいただけるように仕上げています。

使用しているバターは、発酵バターです。「発酵」というひと手間をかけたバターを使用することで、熱を加えるとより風味が増し、コク深くまろやかな口当たりを生み出します。

そもそも「あん」と「バター」は、なぜ相性が良いのでしょうか。

Photo by 嶋田コータロー

阿部:熟練の職人さんからお聞きした話をご紹介しますね。小豆の「甘み」とバターの「塩気」、ふたつの味のコントラストが関係しています。

異なる食材を合わせることで、お互いの味わいを引き立てると同時に、新たな深みのあるおいしさが生まれるんです。辛いカレーにちょっと甘いチョコを加えると味の深みが増す、という話がありますよね。

小豆とバターの組み合わせは、さらにもう一段、味わいに深みやコクが出るので、食べ飽きせず、また食べたくなる味わいになるんです。その組み合わせと配合は無限大にあるそうで、今でも日々研究が続けられています。

Photo by 嶋田コータロー

あんバタサンの人気の裏には、十勝のおいしい素材と、職人さんたちの「あんバター」にかける情熱があったんですね。

柳月では「家族団らんの時間をお手伝いしたい」という思いのもとに、お菓子作りが日々おこなわれています。食後のおやつタイムに、楽しんではいかがでしょうか。
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