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恵比寿「酒家の元(のもと)」店主・野元さんが通う店は?
第6回で紹介した、恵比寿の隠れ家和食店「酒家の元(しゅかのもと)」。店主の野元さんが、自身の通う店として紹介してくれたのは、奥渋谷エリアに佇む隠れ家「松濤(しょうとう)はろう」。
「店主とは『並木橋なかむら』系列店で働いていたときに知り合いました。こぢんまりと落ち着いた雰囲気で、大人がゆっくり楽しめる店です。ここの牛スジの煮込みが、滋味深い味わいでうまいんですよ。寒い時期には体が温まるうれしい料理です」(野元さん)
野元さんお気に入り、渋谷の奥に佇むとっておきの隠れ家店をご紹介しましょう。
「店主とは『並木橋なかむら』系列店で働いていたときに知り合いました。こぢんまりと落ち着いた雰囲気で、大人がゆっくり楽しめる店です。ここの牛スジの煮込みが、滋味深い味わいでうまいんですよ。寒い時期には体が温まるうれしい料理です」(野元さん)
野元さんお気に入り、渋谷の奥に佇むとっておきの隠れ家店をご紹介しましょう。
大人が気軽に通える、隠れ家和食店「松濤はろう」
JR山手線「渋谷」駅から文化村通りを抜け「Bunkamura」を過ぎると、渋谷のにぎわいが消えて、“奥渋谷”や“裏渋谷”と呼ばれるエリアが広がります。
そのなかの松濤は、高級なイメージがありつつも、大人がゆっくり日常使いしたくなる店が点在。「松濤はろう」も、そんな一軒です。
そのなかの松濤は、高級なイメージがありつつも、大人がゆっくり日常使いしたくなる店が点在。「松濤はろう」も、そんな一軒です。
「松濤はろう」は、松濤美術館にほど近い、飲食店が立ち並ぶ一角にあります。目印は、入口近くに置かれた小さな行灯だけ。半地下の白い壁と木の格子戸に、キリリとした和の佇まいを感じます。
店内は、明るい色目の秋田杉を使ったカウンターと、奥にテーブル席が1卓。印象深いのは、カウンター正面にある緑と茶色の市松模様になったタイル。
京都・東福寺にある、苔と庭石が市松模様に配された庭をイメージし、店主ご夫婦で理想のタイルを探して作ったそうです。
京都・東福寺にある、苔と庭石が市松模様に配された庭をイメージし、店主ご夫婦で理想のタイルを探して作ったそうです。
気軽な居酒屋メニューから、割烹料理までこなす料理人・井上さん
まるで洗練された割烹のような雰囲気の「松濤はろう」。けれど、店主の井上隆之さんは「居酒屋さんが好きなんですよ。お店には日本酒を多数そろえているので、酒場のように気楽に楽しんでもらいたいです」と語ります。
井上さんは、ジャンルレスな料理を出す居酒屋から料理人としてスタート。京料理の店などを経て、“人気居酒屋”としてメディアによく取り上げられる「並木橋なかむら」の系列店、池尻大橋「東山KAN(カン)」や赤坂「分店 なかむら食堂」で腕を振るいます。
その後、奥様の仁美さんとともに「松濤はろう」をオープンしました。
井上さんは、ジャンルレスな料理を出す居酒屋から料理人としてスタート。京料理の店などを経て、“人気居酒屋”としてメディアによく取り上げられる「並木橋なかむら」の系列店、池尻大橋「東山KAN(カン)」や赤坂「分店 なかむら食堂」で腕を振るいます。
その後、奥様の仁美さんとともに「松濤はろう」をオープンしました。
本格和食の居酒屋メニューと、美酒で過ごすひととき
メニューは月替わりのお任せのみで、8品5,500円(税抜)。21時以降の入店であればショートコースもあります。
「料理には、いろいろなジャンルの要素を取り入れています。洋食も中華も食べに行って勉強しているんですよ。ただ、軸の和食から離れすぎないようにしています。日本酒には和食が一番合いますから」(井上さん)
“お酒と料理を楽しむ”がベースとなるため、一品一品にお酒と合う工夫が施されています。人気の「ポテトサラダ」も、カリカリに焼かれた厚切りベーコンがたっぷりトッピングされ、味付けにニンニクをほんのりと。ひとひねりしたアイデアに、思わず顔がほころびます。
それでは、この日の「お任せ」のなかから2品をご紹介しましょう。
「料理には、いろいろなジャンルの要素を取り入れています。洋食も中華も食べに行って勉強しているんですよ。ただ、軸の和食から離れすぎないようにしています。日本酒には和食が一番合いますから」(井上さん)
“お酒と料理を楽しむ”がベースとなるため、一品一品にお酒と合う工夫が施されています。人気の「ポテトサラダ」も、カリカリに焼かれた厚切りベーコンがたっぷりトッピングされ、味付けにニンニクをほんのりと。ひとひねりしたアイデアに、思わず顔がほころびます。
それでは、この日の「お任せ」のなかから2品をご紹介しましょう。
前菜のようにいろいろ楽しめる「刺身の盛り合わせ」
和食ではお馴染みの「刺身の盛り合わせ」。この日は、寒ブリ・ミズダコ・コハダの3種。「松濤はろう」の刺盛りは、魚それぞれの味わいを生かすひと仕事が秀逸。しょうゆなしで楽しめます。
11月頃が一番おいしい寒ブリ。皮の表面に焼き目をつける「焼き霜造り」にして香ばしさを出し、しょうゆに軽く漬けて、身を引き締めています。
白いタレは、白ネギとだし、しょうゆで作った「ネギしょうゆ」。ほんのりしたネギの甘味と香りが、脂ののったブリに良く似合います。
白いタレは、白ネギとだし、しょうゆで作った「ネギしょうゆ」。ほんのりしたネギの甘味と香りが、脂ののったブリに良く似合います。
コリコリ歯応えのあるミズダコに合わせているのは、干し納豆とだし、しょうゆを合わせたもの。「イカ納豆」をイメージしたのだそう。干し納豆は、納豆の匂いは控えめながら、味わいがギュッと凝縮。噛みしめると、コクのある納豆の旨みがジワッと湧き、淡泊なミズダコと好相性です。
コハダは定番の酢締めで。軽くしょうゆを塗って、ショウガが添えられています。
皿の端には、細く千切りされた山ワサビ・別名ホースラディッシュのしょうゆ漬け。ツンとした辛みが和らぎ、爽やかな辛みが魅力です。ワサビとしてお刺身と合わせてもいいですが、粋な酒のアテにも。
大葉に隠れて、すし飯も盛り付けられています。お好みの刺身と一緒にいただけば、ちょっとした寿司に。ひと皿のなかにいろいろな仕掛けがあり、食べて楽しく、もちろんお酒も止まりません。
皿の端には、細く千切りされた山ワサビ・別名ホースラディッシュのしょうゆ漬け。ツンとした辛みが和らぎ、爽やかな辛みが魅力です。ワサビとしてお刺身と合わせてもいいですが、粋な酒のアテにも。
大葉に隠れて、すし飯も盛り付けられています。お好みの刺身と一緒にいただけば、ちょっとした寿司に。ひと皿のなかにいろいろな仕掛けがあり、食べて楽しく、もちろんお酒も止まりません。
身も心も和む「甕蒸し牛すじ 白味噌仕立て」
日本酒好きなら煮込みで一杯を。「松濤はろう」の人気メニュー「甕(かめ)蒸し牛すじ 白味噌仕立て」は、関西を訪れたときに出会った、西京味噌仕立ての煮込みをアレンジしたもの。
アッツアツの器には、濃厚な煮汁とともに、ホロホロの牛スジとこんにゃく、根菜類がゴロゴロ入っています。野菜も肉と一緒に煮込んでいるため、旨みがタップリ染みています。
アッツアツの器には、濃厚な煮汁とともに、ホロホロの牛スジとこんにゃく、根菜類がゴロゴロ入っています。野菜も肉と一緒に煮込んでいるため、旨みがタップリ染みています。
ゆっくりお酒を楽しみながら食べてもらおうと、冷めにくい丸かめの器を使用。西京味噌のまろやかでコクのある甘みに誘われ、ついついグラスに手が伸びること間違いなしのひと品です。
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