ライター : china0515

フードアナリスト2級

いま台湾グルメ「鶏排(ジーパイ)」がアツい

近年、タピオカや魯肉飯(ルーローハン)といった台湾グルメが流行。SNSでもたびたび話題になり、各メニューの専門店が増えたり、テレビや雑誌などでも特集が組まれています。

なかでもいま一番注目度が高いのが、「鶏排(ジーパイ)」。鶏肉1枚をそのまま揚げた料理なのですが、台湾の屋台グルメとしては定番中の定番なんですよ。台湾の夜市へ訪れたことのある人は、なんとなくご存知ではないでしょうか?

そんな「鶏排(ジーパイ)」の専門店が、このたび東京・渋谷にオープンしました!

渋谷「KAPI TAPI(カピタピ)」

Photo by china0515

2020年10月7日(水)、渋谷の道玄坂に開店した「KAPI TAPI(カピタピ)」。鶏排(ジーパイ)をはじめ、本場の台湾料理を提供する “台湾屋台グルメ専門店” です。

中国出身の徐青さんと韓さんのお二人が、子どものころから食べてきたジーパイが日本ではまだそれほど浸透していない現実を知り、「日本に本場の味を広めたい」との思いでオープンさせました。

まだオープンして一ヶ月しか経っていないにもかかわらず、店横には行列が……!SNSで口コミが広まり、若い世代を中心に人が集まっているようです。

目印はカピバラ……!店名の由来は?

Photo by china0515

お店の看板や壁には、温泉に入ってくつろいでいるようなかわいらしいカピバラが描かれています。お店の名前の “カピ” はカピバラで “タピ” はタピオカの意味とのこと。

オーナーのお二人とも「見ていると癒されるカピバラが好き」とのことで、店名までカピバラにしてしまったのだそう!たしかに見ているだけで心が和みます……。

お店の目印になり、印象的で覚えやすいのもポイント!

大人気メニュー「台灣大鶏排(ジーパイ)」

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648円(税抜)
カピタピの注目メニューは、なんといっても顔よりも大きい「台灣大鶏排(ジーパイ)」!鶏もも肉を1枚まるごと秘伝のタレに漬け込んで、秘伝のスパイスをたっぷりかけた台湾のから揚げです。

本場の台湾では一般的に鶏むね肉を使うのですが徐青さんいわく「意外にずっしりして重い印象になってしまう」とのこと。そこで「食べやすくジューシーな鶏排(ジーパイ)に」と、鶏もも肉を選んだそうですよ。

1枚まるごとなので、揚げ時間はなんと6~7分かかります。これだけ時間をかけて揚げることで、サックサクなのに肉汁を閉じこめられるのですね。

企業秘密のスパイス配合、味付けに2日寝かせる

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残念ながら、作り方は企業秘密!それでも教えてくれたのは、厳選したいくつものスパイスを使っているということ。本場の味を楽しんでもらいたいという強い気持ちから、余計なアレンジをせずに提供しています。

多くのこだわりのなかでも、最たるものが “仕込み” とのこと。ひとつ一つ丁寧に手作業で、一から仕込み、さらに味付けのために1、2日寝かせているのだとか。ここでも「現地の味を食べてほしい。広めたい!」という想いが伝わってきます。

見た目のインパクトだけでない、本場の味に驚き…!

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ジーパイを顔の前に持ってくると、すっぽり隠れてしまう大きさ。SNSではこんな写真がたくさん投稿されており、じつは「SNS映えだけのグルメでは?」と心配していたのですが……。まったくそんなことはありませんでした。

それは本場の味にこだわるオーナーだからこそ為せる、印象に残る味でした。食べる前からスパイスの香りが広がり、揚げたてのアツアツ感が手から伝わってきます……!

ひと口食べてみるとザックザクの食感。湯気とともに鶏肉の脂が口いっぱいに広がります。かなり大きいですが、あまりのおいしさにみるみるうちになくなっていきました。複雑でほんのり甘いスパイスの香りは中毒性がありますね。これはビールにも合いそう♪
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