ライター : 高井 なお

道産子主婦グルメライター

大人気!札幌のスープカレー専門店「ガラク」

Photo by 高井なお

札幌中心部で行列ができるスープカレー店と聞くと、おそらく「GARAKU(ガラク)」の名をあげる方が多いでしょう。

観光客はもちろん地元民にもファンが多く、食事どきにはお店の外まで長ーい行列ができていることもしばしば。札幌市内に200以上あるスープカレー店のなかで、こんなに多くの人に支持されるのはなぜなのでしょうか。

その人気の秘密を、オーナー 福生(ふくお)雅寿さんにたっぷりと伺いました!

こだわりは、野菜の“彩度”にあり

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ガラクのスープカレーは、まず見た目に特徴があります。それは、使用する食材の“彩度”。

「楽しい気持ちで食事ができるよう、トッピングに使う野菜は彩度を意識して選んでいます」(福生さん)

確かに、いわれてみるとガラクのスープカレーには、パプリカやブロッコリーなど彩度の高いものが多いですね。オープン当初は、パプリカを使うスープカレー店はほかになかったそう。おいしさはもちろん、見た目も大切ですね。

栄養満点!ガラクのおすすめスープカレーを紹介

やわらかチキンレッグと野菜

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1,200円(税抜)
大きな骨つき鶏もも肉と9種の野菜が入った「やわらかチキンレッグと野菜」は、初来店の方におすすめの定番メニュー。目の前に置かれたスープカレーからふんわり香る、ダシのにおいに食欲がそそられます。

ホクホク食感のじゃがいもや、しっとり甘いにんじんなど、野菜は可能なかぎり北海道産の新鮮なものを使用。それぞれに合った調理法を施すことで、素材の味や食感を楽しむことができるんです。

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なかでも、ひときわ目を引く大きなチキンレッグは、フォークでほどけるやわらかさで、抜群のしっとり感!喉ごしがとてもなめらかでスルスル入っていくので、女性でもきっと気がついたら完食しているはず♪

おいしさの秘密は、鶏肉をゆでたあとのひと手間。秘伝の調味液に漬けこむことで、水分量をキープできるのだといいます。

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こだわりはカレー以外にも。セットのごはんには、契約農家から仕入れた道産ななつぼしを使用。体へのやさしさを考え、五穀米(黒米、きび、押麦、丸麦、とうもろこし)をブレンドしています。

筆者的にうれしいポイントは、おいしいうえに体にもやさしいこと。外食は栄養バランスが気になる方も多いと思いますが、ガラクのスープカレーは安心です。

とろとろ炙り焙煎角煮

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1,250円(税抜)
豚の角煮と9種の野菜が入った「とろとろ炙り焙煎角煮」は、お店一番人気のスープカレー。ランチ・ディナー各20食限定で、多くのリピーターがいます。早い時間に売り切れることも多いので、確実に食べたい場合は早めの来店がおすすめですよ。

まずはスープをひとくち。豚肉のうま味が溶け出したスープが濃厚で、それに負けないスパイスの強さを感じます。

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ガラクのスープは21種類のスパイスに和ダシを合わせ、グッと深味を強化。そこに野菜と豚肉のうま味が溶け出し、最高のパフォーマンスを実現しているのです。

ちなみに、スパイスのブレンドはオーナーの福生さん自らが担当。オーナー以外誰も知らないという秘密の配合でブレンドしているのだとか。

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見てください、この大きさ!ずっしり重みのある大きな角煮は、豚肉の強い甘みとほろほろにトロける食感がたまりません。そして特筆すべきは、お肉の表面についた焼き目の上品な香ばしさ。仕上げに備長炭で炙るこだわりが、このおいしさを生み出しています。

北海道のおいしい野菜とトロうまの角煮、和ダシのうま味とスパイスの刺激。リピーターが多いのも納得の一杯です!

道民のソウルフード「ザンギ」も味わえる

りょうばあちゃんのザンギ

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360円(税抜)
「ザンギ」とは、醤油やしょうが、にんにくなどで味付けした鶏肉のから揚げのこと。ガラクに来たら、スープカレーとザンギの2大ソウルフードを同時に味わっちゃいましょう♪

オーナー 福生さんのお母さんが作るレシピを再現したという「りょうばあちゃんのザンギ」は、「札幌で食べてほしいザンギ厳選5店」にも選ばれたことのある逸品です。

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カリカリに揚げられた衣と、肉汁あふれるジューシーなお肉が最高!鶏もも肉にしょうが醤油が染みていて、中までしっかり味がついています。鶏肉自体の甘みと合わさって甘じょっぱく、ホッとするおいしさなんですよね。(筆者の実家のザンギにも少し似ていて、なんだか懐かしい気持ちになりました)

お好みでレモンをキュッとしぼって爽やかに味変しても。スープカレーに浸すと、また違った楽しみ方ができますよ。

「和ダシ×スパイス」の誕生秘話

Photo by GARAKU

ガラクがオープンしたのは、スープカレーが誕生した1971年から約30年経った2007年。ちょうど札幌のご当地グルメとして認知されるようになった時期で、ほかのスープカレー店との差別化を図ろうと考えていたそう。

「昔働いていたうどん専門店で習得した和ダシのおいしさをスパイスにかけあわせたら、おいしいものができるのでは?とひらめいたのです」(福生さん)

スープに使用しているのは、昆布と数種の天然ダシ。日本人はもちろん、今では海外の観光客からも圧倒的な支持を得ているといいます。
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