教えたい“台湾コーヒー”の世界。下高井戸「メイリー」で、あふれる台湾愛に出逢う

グルメ好きmacaroni編集部員がキャッチした情報から、特に気になるお店へ訪れてその魅力を届ける連載「編集部員が気になる店」。第1回目のお店は、いまだアツい台湾ブームとコーヒーブームのかけ合わせともいえる、新ジャンル“台湾コーヒー”の専門店「美麗(メイリー)」です。

2020年7月30日 更新

ライター : macaroni編集部

macaroni編集部のアカウントです。編集部が厳選するおすすめ商品・飲食店情報、トレンド予想や有識者へのインタビュー、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

注目の台湾カフェ「美麗(メイリー)」が下高井戸に誕生

Photo by emikokuwahara

編集部員が気になる店 vol.1:メイリー(下高井戸)

京王線「下高井戸駅」から徒歩1分。庶民的なお店が並ぶ商店街に2020年1月、その風景を一変させるような、洗練された雰囲気のカフェ「美麗(メイリー)」がオープンしました。

台湾産コーヒーや、台湾産カカオを使ったスイーツ、さらに人気の台湾フードなどが楽しめるカフェです。

Photo by emikokuwahara

素朴で温かななかにも、スタイリッシュな雰囲気のある店内。驚くことに、床や壁、テーブル、椅子はすべてスタッフの手作りなんです。たった3人で、まっさらな状態からほぼ1カ月間で作りあげたそう。

店主のおばあさまが書いてくれたという、カウンター奥にある毛筆の店名が、いい雰囲気を演出しています。

台湾コーヒーに、運命的な恋をした!

Photo by emikokuwahara

「メイリー」は、台湾コーヒーに魅せられた29歳の若き店主・小山立(こやま・りゅう)さんの情熱によって生まれました。

小山さんが台湾コーヒーに出会ったのは、台湾での農業体験ボランティアがきっかけ。台湾茶のようにまろやかで驚くほど澄んだ味わいに、「これまで飲んできたコーヒーは何だったんだろう……」と思うほど大きな衝撃を受けたそうです。

しかし、台湾産のコーヒー豆は作地面積が少なく、大量生産ができないことや、途上国と違って農家の人件費が高いこともあり、非常に高額。そのため、日本を含め海外にはほとんど出回っていませんでした。

「こんな素晴らしいコーヒーを埋もれさせてはいけない」と考えた小山さんは、2018年から日本で台湾コーヒーのPR活動を始めました。しかし、やはり価格の高さから、どのコーヒー業者からもまったく相手にしてもらえなかったとか……。

Photo by emikokuwahara

「現地台湾のカフェですら、生豆価格の高さから敬遠されている状況でしたからね。それに輸送代がプラスされる日本ではなおさらでした。焙煎所でも、価格を聞いただけで『商売にならない』と断られるので、とうとう手網焙煎器を使って自分で焙煎するようになりました」(小山さん)。

台湾フェスなどのイベントで試飲してもらいながら、細々と手売りをして地道にファンを増やし続け、ついに夢だった台湾コーヒー専門店をオープンさせることができたのです。

驚くほどおいしい台湾コーヒー!

コーヒーメニューは、「#1」から「#6」まで通常6種類。メニュー表には、台南・嘉義・高雄など産地名のほかに、初めての人でも味のイメージがつかみやすいようなキーワード(バニラ、黒糖、チェリー、チョコレートなど)が書かれています。

#1

Photo by emikokuwahara

660円(税込)
「メイリー」では、ガラスポットに入ったコーヒーを茶碗に注ぐスタイルでいただきます。現地感があっていいですね。

台南産・大鋤花間(だいすきかかん)農園の「#1」を味わってみて、びっくり!酸味や苦みが少なく、飲みやすくすっきりした味わいは烏龍茶を思わせますが、それでいて烏龍茶にはないコーヒー特有の香り、自然な甘み、すっきりしたコクがあるのです。

ちなみにこちらの豆は、「Fully Washed(フリー ウォッシュド)」というコーヒー豆の皮や果肉などを洗い流してから乾燥・発酵させる製法で仕上げられており、雑味の少ないすっきりした味わいが特徴。

#2

Photo by emikokuwahara

770円(税込)
同じ農園の豆ですが、こちらは「Natural(ナチュラル)」といって、収穫した実をそのまま乾燥させる製法で仕上げられたもの。そのせいか色も濃く、コーヒーらしいフルーティな味わいをより強く感じます

「コーヒー豆やカカオ豆は産地が重視されることが多いのですが、じつは発酵や選別など生産者の丁寧さも、産地と同じくらい味に大きな影響があるんですよ。」(小山さん)

Photo by emikokuwahara

同じ「#2」のコーヒーでも、アイスで飲むとまったく違った味わいに!急冷式なので、コーヒー豆の持つ香りがはっきり味わえるのでしょう。

なぜこんなにおいしいのか……?

どれも、これまで飲んできたコーヒーと比べて段違いにすっきりしていて飲みやすく、それでいてコーヒー豆特有の繊細な香りや味わいが感じられます。

「コーヒーが苦手な方でも、台湾コーヒーは飲めるという方が多いんです。」と小山さんが言うのも納得!

なぜこんなに、いつものコーヒーと違うのでしょう?

Photo by emikokuwahara

「現在日本に輸入されているコーヒー豆の大部分は産地が遠く、輸送費を抑えるために船で運ばれてきています。しかし船での輸送は高温多湿になりやすいため、雑味の原因が発生しやすいのです。

一方、台湾産のコーヒー豆は生産量が少ないため、空輸で輸入することができ、新鮮な状態を保ったまま日本に届くんです。また台湾の方々は教育程度が高く、専門的知識が豊富なのはもちろんのこと、勉強熱心で科学・物理学的なものの見方ができることも、理由だと思いますよ。」(小山さん)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。店舗によっては、休業や営業時間を変更している場合があります。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

特集

FEATURE CONTENTS