ライター : 今野 直倫

JSFCAコーヒーソムリエ / バリスタ

適切なコーヒー豆の量はどれくらい?

コーヒーを淹れるときのコーヒー豆の量ってどれくらいなの?」と気になっている人は、多いのではないでしょうか。私もコーヒーを自分で淹れ始めたばかりのころは適切なコーヒー豆の量が分かりませんでした。そんな悩みを抱えている方は、ここで紹介するコーヒー豆の量でコーヒーを淹れてみてください。自分で淹れるコーヒーがさらにおいしくなりますよ!

1杯分(1人分)のコーヒー豆の量

Photo by 今野直倫

1人分のコーヒー豆の量は、10gです。ここでいう1人分とはコーヒーカップ1杯分の約120ccを指しています。「コーヒー120ccに対してコーヒー豆10g」が適量と考えてください。ただし、一度に淹れる量が増えるとコーヒー豆の量は少なくて済みます。

・1杯分(120cc)……10g
・2杯分(240cc)……18g
・3杯分(360cc)……25g
・4杯分(480cc)……30g

これくらいの量で淹れるとちょうど良いでしょう。コーヒーは、1杯よリも一度に2杯以上のほうがおいしく作れます。

マグカップのコーヒー豆の量

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マグカップでコーヒーを飲むときの適切なコーヒー豆の量は、だいたい18gです。なぜかというと、マグカップの容量はコーヒーカップのだいたい2倍だから。ちなみに、カップの種類ごとの適切な豆の量は、次を参考にしてください。

・コーヒーカップ(120cc)……10g
・マグカップ(240cc)……18g
・タンブラー(350cc)……25g

このほかのカップをお持ちの方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。その場合は、どれくらいのコーヒーが入るかで適切なコーヒー豆の量を計算してみてください。

メジャースプーン1杯のコーヒー豆の量

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一般的なドリッパーやコーヒーメーカーには、コーヒー豆の量を量るためのスプーンが付いています。いちいちスケールで量るのは面倒なので、このメジャースプーンで量るのがおすすめです。メーカーごとにメジャースプーン1杯の豆の量が違うので注意しましょう。

・ハリオ……12g
・カリタ……10g
・メリタ……8g
・コーノ……12g

ちなみに、ハリオのメジャースプーンは内側に8g、10gの目盛りが付いているので便利です。コーヒーを普段から家で淹れて飲むという方は、メジャースプーンが1個あると楽ですね。

浅煎りコーヒーの豆の量

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最近ではコーヒー豆の色が黒くない、焙煎度の浅い「浅煎りコーヒー」も増えてきました。浅煎りのコーヒー豆の場合は、豆の量は少なめのほうがおいしいコーヒーが淹れられます。なぜなら、浅煎りのコーヒーは酸味が強く、味が濃いときつく感じてしまうからです。

・1杯分(160cc)……10g
・2杯分(320cc)……18g
・3杯分(480cc)……25g
・4杯分(640cc)……30g

また、浅煎りコーヒーの場合は「温度高め」「細挽き」で淹れるとコーヒーの酸味と甘みがしっかり抽出されて、さらにおいしくなります。浅煎りコーヒーを淹れるときに「おいしくならない」と悩んでいる方は試してみてください。

アイスコーヒーの豆の量

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アイスコーヒーの豆の量は、ホットコーヒーを淹れる場合と変わりません。ただし、抽出するコーヒーの量が変わってくるので、その点は注意が必要ですね。

アイスコーヒー1杯分(120cc)は、抽出するコーヒー60ccに氷60ccを加えて作るとおいしくできます。

・1杯分120cc(コーヒー60cc+氷60cc)……10g
・2杯分240cc(コーヒー120cc+氷120cc)……18g
・3杯分360cc(コーヒー180cc+氷180cc)……25g
・4杯分480cc(コーヒー240cc+氷240cc)……30g
※氷1cc=1g

アイスコーヒーの場合は、同じコーヒー豆の量に対して少ないお湯で濃いコーヒーを抽出します。その濃いコーヒーを同じ量の氷で薄めることで、飲みやすく冷たいアイスコーヒーになるんです。
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