秋の「戻りガツオ」

8月中旬から9月下旬ごろに獲れる戻りガツオは、十分にえさを食べた状態。脂がのっているのでトロッとした舌触りでやわらかく、濃厚な味を楽しめます。しっかりと脂がのっていてまるでトロのような味わいであることから、地方によっては別名「トロガツオ」「脂ガツオ」と呼ばれます。

おいしいカツオの選び方

半身やサクで購入するときは、血合いが黒くなく、身が赤色で少し透き通って見えるものを選んでください。断面が虹色に光っているものは少し鮮度が落ちているので避けるようにします。皮目に脂がのったカツオは鮮度が落ちるのも早いので、できるだけ早く消費しましょう。

カツオを丸ごと買う場合には、魚体にツヤがあり、背中の黒色と銀色の縞模様がはっきりとしたものを選びます。

カツオの種類と味の違い

カツオ

日本ではもっともメジャーで、生の状態で販売されているものは、ほぼこのカツオです。体長は50cm程度。背中は青、腹は銀色をしています。カツオの見た目の大きな特徴は体に沿った縦縞。実はこの縞は、生きている間は見えず水揚げされたあとに現れます。刺身やタタキで食べるのが一般的ですよ!

スマガツオ

スマガツオは体長1m、重さは10kgほどの大型のカツオ。背中は濃い青色で尻びれあたりの背中側には、サバのような縞模様があります。単独で行動するためか多くは獲れず、日本では特にレアです。脂がのったスマガツオはマグロのような味わい。非常においしいと評判のカツオですが、ほとんど獲れないため、食べるチャンスがあれば非常にラッキーといえます。

マルソウダガツオ

体長40cm前後、重さは5kgほどのカツオ。カツオに比べると細長く、背中には黒く短い縞があります。魚体の断面が丸いことが、「マル」の名前の由来です。マルソウダの血合いは食べると食中毒を起こす可能性があるため、刺身では食べられません。よいだしが出るので、鰹節に利用されます。

ヒラソウダガツオ

体長は60cm程度、マルソウダよりやや大型で断面は平たい形をしています。血合いの少ないカツオで、刺身やタタキで食べられます。鰹節にされることもありますが脂が多いため、鮮度の良いものはそのまま食べることがほとんどです。
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