準備するもの

用意するもの

  1. 福豆(煎った大豆)または、落花生
  2. 鬼の面
落花生を撒く場合は、殻付きのまま撒いてください。北海道や東北など地域によっては昔から落花生を撒く風習があるようです。そして、鬼の面!これは節分には欠かせないマストアイテムです。

鬼を決めよう

鬼役はお父さん、子どもたちが豆をまいているご家庭が多いと思います。実は、豆をまく役割はその家の大黒柱である主人、もしくは年女、年男、厄年の人が担うと、縁起がいいとされてます。

もっとも今は各家庭、楽しく節分を過ごせるのであれば、そこまでこだわらなくてもいいでしょう。

正しい豆まきの作法

鬼役が決まったら、いよいよ豆まきスタートです。元気な声で「鬼は外」で豆を玄関の方向へ投げてください。「福は内」は玄関を背に部屋のなかへ投げましょう。

部屋は一番奥からはじめ、玄関へ進んでください。部屋のなかに隠れている鬼を徹底的にやっつけましょう!鬼をしっかり外へ追い出したら、福の神を家のなかへ招き入れてくださいね。

夜におこなう

節分の豆まきは夜におこないましょう。鬼は北東を指す「鬼門」という方角からやって来るといわれています。時刻で表すと、北東は深夜2~4時という意味の「丑寅(うしとら)の刻」です。

この時間にやってくる鬼を追い払うため、昔から豆まきは夜におこなわれます。また、夕方から夜にかけては「逢魔時(おうまがとき)」といって魔物の出やすい時刻とされてきました。この理由からも、豆まきは朝や昼よりも夜におこなったほうがよい、となったようです。

歳の数の豆を食べる理由

豆まきのあとは、撒いた豆を歳の数だけ拾って食べてください。これは、厄除けの意味があります。

豆まきの大豆は煎った豆を使用するのですが、これは大晦日と同じ意味のある節分の日に煎った豆は邪気が払われ「福豆」となるそうです。その福豆を歳の数だけ食べることで無病息災を願うという意味があるとされています。

地域によって異なる節分

節分は地域によって違いがあります。豆まきの掛け声といえば「鬼は外、福は内」ですが、少し変わった掛け声をする地域があります。

例えば、群馬県の鬼石地域の掛け声は「福は内、鬼は内」です。群馬県の鬼石地域には、「鬼が投げた石で町ができた」という言い伝えがあり、悪い鬼ばかりでなくよい鬼もいると考えられているので、鬼を招き入れる掛け声になったそうです。

また、紀伊半島や伊勢志摩地域ではかつての領主が九鬼(くき)という名前だったため、「鬼は外」とは言えず「鬼は内、福は内」という掛け声になりました。
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