夜におこなう

節分の豆まきは夜におこないましょう。鬼は北東を指す「鬼門」という方角からやって来るといわれています。時刻で表すと、北東は深夜2~4時という意味の「丑寅(うしとら)の刻」です。

この時間にやってくる鬼を追い払うため、昔から豆まきは夜におこなわれます。また、夕方から夜にかけては「逢魔時(おうまがとき)」といって魔物の出やすい時刻とされてきました。この理由からも、豆まきは朝や昼よりも夜におこなったほうがよい、となったようです。

歳の数の豆を食べる理由

豆まきのあとは、撒いた豆を歳の数だけ拾って食べてください。これは、厄除けの意味があります。

豆まきの大豆は煎った豆を使用するのですが、これは大晦日と同じ意味のある節分の日に煎った豆は邪気が払われ「福豆」となるそうです。その福豆を歳の数だけ食べることで無病息災を願うという意味があるとされています。

地域によって異なる節分

節分は地域によって違いがあります。豆まきの掛け声といえば「鬼は外、福は内」ですが、少し変わった掛け声をする地域があります。

例えば、群馬県の鬼石地域の掛け声は「福は内、鬼は内」です。群馬県の鬼石地域には、「鬼が投げた石で町ができた」という言い伝えがあり、悪い鬼ばかりでなくよい鬼もいると考えられているので、鬼を招き入れる掛け声になったそうです。

また、紀伊半島や伊勢志摩地域ではかつての領主が九鬼(くき)という名前だったため、「鬼は外」とは言えず「鬼は内、福は内」という掛け声になりました。

節分豆の種類や選び方は?

節分豆の種類

福豆

福豆=大豆と思っている方が多いと思いますが、実は少し違います。

大豆を煎って、その豆を神社でお祓いしたものを福豆と言います。本来は豆まきをする前まで、升に入れて神棚に置いておきます。升には『力が増す』という意味合いがあるため、升も用意しておきたいですね。

縁起を担ぐ豆なので、受験生や試験に挑戦する方へ特におすすめです。

豆以外にお面や枡がセットになってるもの、個包装になってるものがあるので、用途にあったものを選びましょう。

煎り豆

大豆を煎って作る1番オーソドックスな豆。節分の時期は店頭にたくさん並ぶので、買い忘れて困ってる方も慌てる心配はないです。

ただし、間違っても生の大豆を買わないように気をつけましょう。生の大豆は芽が出ることから、災いが起こると言われてます。

保育園・幼稚園・小学校などのイベントや大人数でする場合は、大容量タイプがコストパフォーマンスがよくておすすめです。買う時は生の大豆か煎り豆か、よく確認しておきましょう。

味付き豆

節分の豆は毎回必ず余ってしまい、節分のあともずっと豆を食べてる方が多いと思います。地道に食べてもいいですが、味気ないのでなかなか減らないですよね。

それなら、チョコ・きな粉などがかかってる豆菓子はどうでしょうか?投げて楽しい、食べればおいしくて一石二鳥。余れば、子供のおやつにも喜ばれる豆です。

節分が終わってもおやつとして食べれるので、個包装タイプがおすすめです。いろんな味が入ってると選ぶ楽しさもありますね。
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