ライター : saki_rin0705xx

ソウダガツオとは

ソウダガツオはスズキ目、サバ科、ソウダガツオ属の魚です。カツオのような見た目ですが、大きさはカツオより小さく全長は30~40センチです。体形は前後に長い円筒形で色や模様はサバに似ています。背面は藍青色、後ろの部分に不規則な雲状紋があるのが特徴です。 日本では北海道から九州南部の沿岸および日本海、東シナ海沿岸、屋久島、南西諸島、小笠原諸島近海に分布しています。 味は刺身だとモチモチしており、旨味が強いです。

主な産地と旬の時期

日本では相模湾や紀伊半島、高知、九州などで捕獲されます。主に南日本で捕獲され、東北や北海道ではほとんど捕獲されないと言われていましたが、近年の温暖化に伴う海水温の上昇で北部の方でも捕獲されているという報告もあります。 高知県が全国のおよそ半分を占めており、その次が長崎県や富山県、宮崎県は年によって入れ替わります。夏から秋にかけて防波堤でよく釣れます。 とくに旬の時期は脂が十分にのった晩秋から冬にかけての時期です。

名前の由来といろいろな呼び名

名前の由来は鰹に似たればといいしを、倒置したる魚名と常に群集して水面にしぶきを立てながら小魚を捕食するという2つの説があります。漢字では宗太鰹、騒多鰹と表記されます。 主にマルソウダを原料に作られる節は宗田節と呼ばれます。俗称も複数あり、三重県ではコガツオとロウソク、近畿地方ではメジカ、和歌山や徳島ではスマガツオ、ホンズマ沖縄ではシブタミージカと呼ばれています。 本ガツオの漁獲量の少ない東北ではカツオといえばソウダガツオのことを指しています。

「マルソウダ」と「ヒラソウダ」の違い

ソウダガツオの総称はマルソウダとヒラソウダの主な2種類に分かれています。見分け方はわかりにくいため、慣れていないと一目では区別できません。見た目の違いですが、ヒラソウダは体高が高く、胸甲部のうろこのある場所は第一背びれと第二背びれの中間で急に狭くなります。 マルソウダは体高が低く細長い体形でうろこのある場所は第二背びれまでです。マルソウダは輪切りにすると丸に近い形をしています。 肉質についてですが捌くとわかりやすくマルソウダの方がヒラソウダよりもが多いです。

鮮度のいいソウダガツオの選び方

まるべく大きくて太っているもの、腹がしっかりとかたいものできれば活け締めされているものがいいです。瞳が澄んでいて透明感があり、ふっくらとしぼんでいないもの、黒目がとしていて斜めに透かして見たときに透明感があるものが新鮮です。 濁っているものや乾いてしぼんでいるものは鮮度が落ちているので気をつけましょう。エラの色が白とのコントラストがはっきりしているものが新鮮です。

ヒスタミン食中毒に要注意

ヒスタミン食中毒の症状は直後から1時間以内発生し顔面、とくに口のまわりや耳たぶが赤くなり、頭痛、発熱、じんましんが出ます。 ヒスタミン食中毒の原因となる食材はヒスチジンと呼ばれるアミノ酸を多く含むものです。ヒスチジンを多く含む食材を常温で放置してしまうとヒスタミン産生菌が増殖し生成されます。 ヒスタミンを予防するには常温で放置せずにすみやかに冷蔵庫やクーラーボックスで 保管することです。魚のエラや内臓もすぐに除去し、鮮度が低下した魚は食べないようにしてください。(※1)
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