ライター : はちこ

料理研究家 / 元イタリアンコック

ソルダムとはどんなフルーツ?

真っ赤な果肉が特徴のソルダムは、すももの一種。日本で100年以上前から栽培されている歴史がある日本すももです。「大石早生」という品種に続く生産量があります。すもものなかでは比較的大きめで、ほかの品種と比べて日持ちがしますよ。7月中旬から出回ります。

熟す前の外皮は緑色で、だんだんと赤黒く変化する特徴があります。緑色の外皮と真っ赤な果肉のコントラストが楽しめます。酸味と甘みのバランスが良く、熟すにつれ甘味が増しますよ。ジューシーで甘いソルダムは、大石早生よりも味が濃く、人気がある品種です。

すももとソルダムの違い

ソルダムはすももの一種なので、ソルダムをすももと言っても間違いありません。すももの品種は「大石早生」「ソルダム」「貴陽」などがあり、それぞれに特徴があります。ソルダムの交配種「サマーエンジェル」や「サマービュート」「李王」については後述しますね。

おもな産地と旬の季節

ソルダムの旬の時期は7月〜8月です。ジューシーなソルダムは、暑い季節に最適です。この時期の旬の果物といえばスイカですが、ソルダムも「すいかもも」と呼ばれることがあります。

山梨県が生産量第1位、ほかにも和歌山県、埼玉県などがおもな産地として有名です。

ソルダムとプラムの違いとは?

Photo by 稲吉永恵

すももが、アメリカに渡り品種改良されたものが「プラム」と呼ばれるようになりました。学術表記すると、「日本スモモ」は「Japanese plum」。すももとプラムは同義として扱われています。

いわゆる「西洋スモモ」はプルーンを指します。プラムは丸い形で、赤く熟れるのが特徴。生食用だけでなく、ドライフルーツやジャムなど加工用にも多く栽培されています。

ソルダムは、「Japanese plum」の種に含まれますよ。

ソルダムの見た目や味わい、おすすめの食べ方

ソルダムはすもものなかでは比較的サイズが大きく、丸に近い楕円形をしています。外皮が黄緑色のときは、果実はかたく締まり、酸味と甘みのバランスがよい味わい。常温に置いておくと、赤色に完熟し、果実はやわらかくなり甘味が強くなります。

皮ごと食べることもできますが、皮は酸味が強いのでお好みで剥いていただきましょう。ソルダムの果肉は鮮やかな赤色がとても美しいため、ほかのフルーツとフルーツ盛りにしたり、フルーツヨーグルトサラダにするのがおすすめ。タルトにしたり、スムージーにしても美しさが引き立ちます。

合わせて知りたい!ソルダムの交配種

サマーエンジェル

サマーエンジェルは、山梨県のオリジナル品種です。ソルダムとケルシーを交配・育成して誕生しました。

とても糖度が高く、ジューシーなサマーエンジェル。旬の時期は、7月下旬から8月までと若干短めです。見つけたら食べてみたいすももですね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ