ライター : donguri

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独特な香りが特徴の「パクチー」とは

独特の強い香りから、好き嫌いが大きく分かれる香味野菜「パクチー」。とくにタイや中国でよく使われている食材で、スープや炒め物、サラダ、麺料理のトッピングなど、さまざまな食べ方で楽しめます。

そんなパクチーを嫌いな理由として、「カメムシのにおいに似ている」という声をよく耳にしませんか?SNSを覗いてみても、パクチーの香りをカメムシのにおいに例える人がたくさん……。
パクチーとコリアンダーの違いはこちら▼

カメムシとパクチーはにおい成分が同じ?

じつは、パクチーとカメムシのにおいが似ていると感じるのには大きな理由があるのです。それは、両方ともアルデヒドと総称されるにおい成分が含まれているから。

カメムシはヘキセナールやデセナール、パクチーは(E)-2-ドデセナールというアルデヒド類のにおい成分が含まれていて、これがカメムシやパクチーに共通した青臭い香りを生み出していると言われています。

なおパクチーの(E)-2-ドデセナールは部位によって含有量が異なり、葉よりも根に多く含まれていることがわかっていますよ。(※1,2)

パクチーの和名は「カメムシ草」?

「コリアンダー」「シャンツァイ」など、国によっていろいろな呼び名があるパクチー。SNSでは「パクチーの和名はカメムシ草だ」という口コミもありますが、はたして本当なのでしょうか?
パクチーが身近な食材ではなかった昔は「カメムシ草」という名前で呼ばれることもありましたが、パクチーの正式な和名は「コエンドロ」。パクチーファンが増えたなかで、現在「カメムシ草」という名前では呼ばれなくなっているようです。

パクチーは漢字で「香菜(こうさい)」と書き、これを中国語読みにすると「シャンツァイ」になりますよ。

パクチー嫌いには遺伝子が関係している?

パクチーが苦手な人の中には、「何をどう頑張っても生理的に受け付けない」という人もいますよね。海外の研究によると、パクチーの好き嫌いには遺伝子が関係している可能性があることがわかっています。

人間の嗅覚受容体遺伝子のひとつ「OR6A2」という遺伝子に変異があると、パクチーのにおい成分アルデヒドに対して敏感に。これにより脳がパクチーを「食べられないもの」と判断し、石鹸やカメムシのにおいに感じてしまうことがあるのです。(※3)

パクチーを臭いと感じるのには理由があった

パクチーとカメムシのにおいが似ていると感じるのは、両方とアルデヒドと総称されるにおい成分が含まれているから。またパクチーと苦手だと感じる理由には、遺伝子が関係している可能性があることも分かっています。

独特な風味と清涼感で好き嫌いが大きく分かれる香味野菜ですが、「パクチニスト」と呼ばれる熱狂的なファンもいるパクチー。macaroniではおすすめレシピをたくさん紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【参考文献】
(2023/02/24参照)
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