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カカオ豆の品種と主な産地

クリオロ種

中央アメリカ、南アメリカの地域で有史以前から栽培されてきたカカオです。病害虫に弱いため生産が困難で、全体の1%にも満たない、とても希少な品種なんです。しかし。品質はよく、独特の香りがあるためフレーバービーンズとして使用されます。カカオの実(ポッド)の色は黄色や赤色。

フォラステロ種

フォラステロ種はクリオロ種とは反対に病害虫に強く、世界の90%以上を占めるカカオの品種です。南アメリカのアマゾンが原産。成長が早く病害虫に強いため栽培しやすく、現在は南アメリカに限らずカカオの主な産地のほとんどで栽培されています。 フォラステロ種は香りは弱く、苦みや酸味が強め。ポッドの色は黄色です。

トリニタリオ種

トリニタリオ種はクリオロ種とフォラステロ種の交配種。歴史は一番浅い品種です。カリブの島「トリニダード島」で交配されたことからその名がつきました。 両者の良さを受け継いでおり、栽培は比較的簡単です。トリニタリオ種の豆は良質で、ブレンド豆としてよく使用されます。

日本でのカカオ豆栽培

前述したとおり、カカオの栽培に適しているのは赤道南北20度以内の「カカオベルト」と呼ばれる地域。日本はそれに当てはまりません。 しかし、近年不可能とされた国産カカオの量産に成功しました。場所は東京都にある小笠原諸島の母島。小笠原諸島は北緯27度と、カカオベルトよりはわずかに外の地域ですが、長年の研究により栽培を実現したんです。

日本で購入可能なカカオ豆の種類

ロースト

カカオ豆は単にチョコレートに加工するだけの食品ではありません。近年スーパーフードとして人気になっているのがローストカカオです。といっても豆をそのまま食べるのではなく、ローストされたカカオの皮をむき、カカオニブだけを食べます。 これがチョコレートを想像しているとしっぺ返しを食らうような苦さなのですが、意外とクセになる味。苦いものや、渋いものが苦手な方には向きません。
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