2. カリッと食感を生み出す蜜ろうを塗る

Photo by muccinpurin

カヌレ独特のカリッと食感を生み出す、蜜ろうを塗ります。銅カヌレ型をオーブンに入れて温め、蜜ろうが冷え固まり厚塗りになるのを防ぎます。  溶けた蜜ろうをカヌレ型に流し込み、すぐに逆さまにして蜜ろうを容器に戻して、型を網にのせます。すべての型の内側をコーティングしたら、再び網ごとオーブンへ。こうすることで余分な蜜ろうを溶かして落とします。 蜜ろうは洗っても落ちないので、容器は空き缶などを使いましょう。型は熱いので軍手を忘れないでくださいね。

いざ、カヌレを焼きましょう!

準備した型に生地を流し入れて、カヌレを焼きます。ポイントは生地を流しすぎないこと。型一杯に生地を流すと膨らみすぎて、できあがったときのトップが浮き、焼き色が付かなくなってしまいます。 均一に蜜ろうを塗ったことで、全体に艶があり、"外カリッ、中モチッ"に焼きあがったら成功です!!

お手入れも忘れずに!

オーブンの余熱でしっかりと乾かして

使い終わった型は、本来なら洗わず乾いた布で拭くのがベスト。布で拭いて生地のカスなどが取れればそれで十分です。 蜜ろうは水を弾くため、洗剤で洗っても落ちません。この蜜ろうが常に型の表面にあることで型が痛むのを防ぎ、型離れのよい状態に繋がるのです。こうして使いながら"型を育てる"ことで、使うごとにおいしいカヌレが焼ける、世界にひとつのカヌレ型になるのです。 長期使わない場合はさっと水で洗って、しっかりとオーブンの余熱で乾かしてください。洗剤を使う必要はありません

銅が変色しても慌てないで!

Photo by muccinpurin

買ったときはピカピカのピンクゴールドの銅カヌレ型が、いつの間にかくすんでしまった……。そんなときも慌てずに。 表面のくすみは"緑青(ろくしょう)"と呼ばれる銅特有のサビ。10円硬貨が黒ずんでくるのと同じ現象です。主に酸素、水分、二酸化炭素、塩分に反応して起こります。 素手で触ってしばらくすると湿度に反応して指紋が残ります。また湿度の多い日本では保管中も湿気で変色してしまいます。

Photo by muccinpurin

変色したままでも焼き上がりに影響はありませんが、きれいな状態に戻す方法をご紹介します。 お酢と塩を混ぜたものを、柔らかい布に付けて表面を磨きます。すると化学変化が起こって、表面は使う前のようにピカピカに! 半分ほど磨くと写真のようにその違いは一目瞭然!! 磨き終わったら水でしっかりと洗い流し、使い終わった後のオーブンの熱でしっかりと乾かします

ペーパーを挟んで保管

Photo by muccinpurin

保管するときは、薄いオーブンペーパーを挟んで重ねます。こうすることで傷が付きにくく、長期保管後に型同士が外れなくなるのを防ぎます。

おすすめの銅カヌレ型はこちら!

ITEM

銅カヌレ型 大

¥1,058〜

※2021年1月28日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。
文中に登場したサイズのカヌレが焼けるのが、こちらの銅カヌレ型の大サイズ。日本で手に入る銅カヌレ型は直径55ミリの大と、直径45ミリの小の2サイズです。 サイズが大きい型で焼くと中の生地の分量が多いので、もっちりがお好きな方におすすめ。一方で小さいサイズなら、カリッとした食感が楽しめます。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ