「貴腐ワイン」はなぜ極甘になるの?人気おすすめ商品6選

独特のぶどう栽培方法による希少性と、極上の甘さから「ワインの帝王」と称される貴腐ワイン。どのように作られるワインなのか、同じくデザートワインとして知られるアイスワインとの違いは何なのか、おすすめの貴腐ワインを紹介します。

ワインの帝王「貴腐ワイン」とは

原材料となるのは貴腐ぶどう

「貴腐ワイン」とは、白ワイン用のぶどうを「ボトリティス・シネレア」という菌に感染させる(カビさせる)ことによって作るワインをいいます。菌に感染したぶどうを「貴腐ぶどう」といい、これを使うから貴腐ワインと呼びます。

ボトリティス・シネレアは世界中に分布しており、多くの植物にとって病原菌とされていますが、白ワイン用の成熟したぶどうに感染しても悪影響はありません。果実の外面は白くカビてしなびたような見た目になりますが、ぶどうを甘く、より芳醇にしてくれるという効果があります。

貴腐ワインの味・飲み方

貴腐ワインはとても甘い白ワインです。通常の白ワインは冷やして飲むことが多いですが、貴腐ワインも甘みを感じるためには冷した方がいいとされています。芳醇な香りを楽しみたい場合は常温で飲むこともありますが、基本的には4から8℃程度に冷した方がおいしいといわれています。

とても甘いワインなので、飲むタイミングは食前か食後に。食中酒にはあまり向きません。デザートを食べる際に一緒に飲むのがおすすめです。チーズなどによく合いますよ。

貴腐ワインの名産地

貴腐ワインの名産地は、ハンガリーのトカイ地方、フランスワインの一大産地ボルドーのソーテルヌ地方、ドイツのライン地方やモゼル地方が3大産地として知られています。

特に、ハンガリーのトカイ地方は貴腐ワインの発祥といわれ、1650年頃、オスマン帝国の侵略によってぶどうの収穫が遅れたことがきっかけだったのだそう。偶然誕生したトカイワインが始まりでした。フランスの「太陽王」ルイ14世は、贈られたトカイワインを絶賛したと伝えられています。

日本産の貴腐ワインは?

貴腐ワインは日本でも作られています。ただ、日本の気候はヨーロッパと異なり高温多湿。貴腐ぶどうの栽培にはあまり向いていない土地です。そのため希少価値が高いです。

日本産の貴腐ワインは、「サントリー登美の丘ワイナリー」で初めて誕生しました。1975年、ワインづくりが試行錯誤されていた時代のことです。ぶどうひと房ひと房に傘をかけ、9月の雨期もぶどうを腐らせまいと奮闘した結果やっとできた貴腐ぶどう。それから3年後に商品が出され、世界でも話題になりました。

高い?貴腐ワインの値段

貴腐ワインはリーズナブルなものから高価なものまで幅広くあります。1,000円以下で買えるものもあれば、数万円するものあるということ。

ただ、比較的安価なものであっても通常のワインに比べると高いことが多いですね。これは貴腐ぶどうが特殊な状況下でできることが関係しています。通常のワイン用ぶどうよりも手間がかかる分、値段は高めになっています。

貴腐ワインとアイスワイン

貴腐ワインと同様に甘く、デザートワインとして知られるのが「アイスワイン」です。アイスワインは、秋の終わりごろから冬にかけて、気温がマイナス7℃を下回る条件でぶどうを収穫します。果実はストレスを与えることで甘みが増します。凍結したぶどうを使うことで極上の甘さを作り出しているということ。

貴腐ワインと同様にとても甘いワインですが、ぶどうの収穫方法が異なることがわかります。

おいしくて安い!おすすめ貴腐ワイン3選

1. 手摘みの貴腐ワイン「コトー デュ レイヨン ドメーヌ デュ プティ ヴァル 2016」

「コトー デュ レイヨン」のワインはフランスのロワーヌ地方のワイン。貴腐ワインの3大産地ではありませんが、ひとつひとつ貴腐ぶどうをていねいにチェックし、手摘みで収穫されています。安いですが十分甘いデザートワインで、バレンタインのプレゼントにも人気です。

2. チリ産の貴腐ワイン「コノスル コセチャ・ノーブレ レイト・リースリング」

1,000円以下でとてもリーズナブルな貴腐ワインですが、この価格は遅摘みぶどうと貴腐ぶどうブレンドで作られているからでしょう。だから貴腐ぶどうだけのワインよりも甘くない、ということはありません。遅摘みぶどうも甘いことで知られています。

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aaaharp

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