ライター : ☆ゴン

米焼酎には魅力がたくさん!

米焼酎の発祥と歴史

米焼酎の歴史は古く、16世紀頃には製造されていたといわれます。米が年貢として納められるようになると、安価な焼酎の原料として採算が合わないため、徐々に芋焼酎が主流に。米価格が安定してきた近年になって、焼酎の原料として再び脚光を浴びるようになったのです。

日本酒を絞ったあとの酒粕にもみ殻を加えて蒸留する、「粕取り焼酎」は米焼酎とは別のもの。最近ではもみ殻を加えず、吟醸酒の酒粕をもろみにして造る、華やかな香りの粕取り焼酎も人気。この記事では米焼酎だけでなく、クオリティの高い粕取り焼酎も紹介しています。

米焼酎のアルコール度数は?

日本酒のアルコール度数は、一般的に15%前後。米焼酎では25%の製品がもっとも多く、同じブランドで20%や35%のラインアップがある蔵元もあります。なかには40%を超える高濃度の焼酎も!酒税法で「単式蒸留酒は45%以下」となっているため、それを超えることはありません。

日本酒と焼酎の違いとは

清酒(日本酒)は、米を麹で発酵させて醸造したもろみを、絞ってから濾過して造ります。そのもろみを加熱・蒸留して、アルコール分を取り出したものが米焼酎。かつて乙類と呼ばれた、一度だけ蒸留する「単式蒸留酒」です。いまや芋や麦焼酎に負けず劣らずの、本格焼酎として人気があります。

米焼酎の風味と味わい

日本酒には本醸造に吟醸造りなど、いろんな種類や風味があるように、米焼酎の味わいもメーカーによってさまざま。きりっとした辛口のものから、甘くてフルーティーなものまで、いろんな味わいの米焼酎があります。米を原料としているため、吟醸酒のような香りと風味を持つ製品が多いです。

自分好みの米焼酎を選ぶポイント

日本酒の原料でもある米を原料とした米焼酎。飲んでみたいと思っている人のために、上手な選び方を紹介します。米焼酎にとって大事な麹や産地、使用している米と蒸留法に分けて選ぶと、きっと好みの米焼酎が見つかるはずです。

3種類ある米麹から選ぶ

甘くてフルーティーな味わいを求めるなら「黄麹」をおすすめします。日本酒にも使われていて、吟醸酒のような香りと口当たりのよさが特徴です。

米焼酎に一番よく使われているのが「白麹」で、ドライな口当たりとすっきりした飲み口が持ち味。昔から芋焼酎で使われてきた「黒麹」は、コクのあるしっかりした焼酎本来の味わいを楽しめますよ。
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