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都内でもブーム前夜、「漢方和牛」の焼肉専門店がオープン!
「仙台牛」に「米沢牛」、「前沢牛」…。錚々(そうそう)たるブランドビーフがひしめく東北地域。その中心地である仙台は今、数年来の熟成肉ブームと相まってステーキや焼肉の専門店が大いに活況を呈している。
中でも注目は、栗原市の『関村牧場』が育てる漢方和牛を専門に扱う焼肉店『漢方牛 三代目関村』。都内ではすでに多くのグルマンが注目している「漢方和牛」、そのおいしさのすべてを、余すところなく楽しめる店だ。
ドメスティックブランドショップやセレクトショップが多く立ち並ぶ通り。その交差点を見下ろすビルの3階に、2017年12月にオープンしたばかりの『漢方牛 三代目関村』。緩やかにラウンドする大きな窓、ゆったりとしたインテリアはまるでリゾートカフェのようで、これまでの高級焼肉店のギラギラしたイメージを一新する装い。
ロースターも、肉のおいしさを最大限にひきだす炭火を用いるタイプながら、脂を含む煙やにおいをしっかり吸引する無煙タイプを採用。おしゃれにも手を抜かない肉食女子も、これなら安心して楽しめるだろう。オレンジのチェアを配したエリアは、個室遣いも可能なテーブル席。肉とお酒とおしゃべりが主役の女子会にもぴったりだ。
牛肉の品質を表す「A-5」「B-4」といったランク付けだが、これはアルファベットが歩留まりの良さを、数字がいわゆるロース芯付近の部位における脂肪の多さを示すもの。ブランドビーフの認定基準はそれぞれだが、どれも基本的にはキメの細かい霜降りがたっぷり入った「A」や「B」のものが高級ブランドビーフになるわけだ。
しかし、「漢方和牛」はそんな“霜降り第一主義”とはきっぱり一線を画し、独自のブランド基準を打ち出した。「漢方和牛」は、赤身のおいしさの中に適度なサシの入ったA-3ランクを目指してつくられているのが大きな特徴なのだ。
「漢方和牛」は脂の融点が21.3℃という驚異の口どけの良さ!
『関村牧場』の放牧地は、急峻な坂の山。ごつごつと岩の出た急斜面で、牛たちはしっかり足を踏ん張ってたくましく育つ。霜降り肉をつくるための人工授精は行わず、自然交配で生まれてくる仔牛たちは健康そのもの。
桑の葉、クマザサ、蕎麦、クコの実、サンザシ、ハト麦、エゴマ、鹿角霊芝…。14種もの天然の漢方草を食べ、ストレスを感じずに育った成果は、脂の融点が21.3℃という驚異の口どけの良さに現れる。調理の温度、口中の温度、そして体内の温度でさらさらと融けた脂は体内に残りにくく、ヘルシーなのだ。
漢方和牛の専門店。その真価が多彩なメニューに表れる
「漢方和牛」のおいしさの入口におすすめしたいのがこちらの「赤身ステーキカット」(写真上)。一頭買いの専門店だけに、細やかな部位ごとのメニューが多彩に楽しめるのが強みだが、中でも特にステーキに最適の赤身が日替わりセレクトされる。
この日はやわらかくキメの細かいシンタマ。噛めば、厚みのある肉からじゅわ~っと甘い脂のおいしさがあふれ、口中は満たされる。しかし、噛むうちに肉そのもののうまみがどんどん強まり、飲み込んだ後に残るのは赤身肉のおいしさの残像のみ。後口に脂が残らないので、はやく次の一切れを、と求める箸に加速がついてしまう。
「特上厚切りハラミ」(写真上・左)と「厚切りタン元」(同・右)もオーダー必須。一般的に内臓系の肉は、解体の際に「国産黒毛和牛」としてランクやブランドに関係なくひとまとめにされてしまうこともあるが、「漢方和牛」は独自のラインを敷いている。だから『三代目関村』では、タンもハラミも、レバーもホルモンもすべてトレーサビリティ確かな「漢方和牛」なのだ。
ユニークな趣向で楽しむのが「ミスジ」(写真上)。薄く広くカットされた肉は、炭火の上でさっと5秒。裏返してまた5秒。焼きしゃぶの要領でレアに火を通したら、たれと卵黄にとっぷりつけて食べる。甘辛のたれと卵黄のコクをまとって、それでも負けない肉の濃いうまみが存分に楽しめるだろう。関村さんが育てた漢方米ごはんにワンバンして頬張れば、さらに最高。
お得なのが盛り合わせ。赤身肉の「赤盛り」とカルビの「白盛り」、両方が楽しめる「紅白盛り」があり、どれも1人前または2~3人前でオーダーできる。
瑞々しい季節の野菜を種類豊富に使ったナムルも人気。定番のモヤシやホウレンソウ、大根、ニンジンはもちろん、山クラゲや蓮根など旬の味わいが登場。キムチも4種類の盛り合わせが一番人気。
オープンから2カ月、予想以上の女性リピーターの多さに、デザートラインの充実が決定!お肉をたらふく楽しんだ後に最適な、軽やかでフルーティな「チーズケーキ」や「紫芋のプリン」がお目見え。+100円でフルーツ添えのスタイルにもできる。アイスクリームやシャーベットもいいけれど、デザートたるものこうでなくては、という十分な満足感を与えてくれるのがうれしい。
「ストレスを与えず、内臓に負担を掛けずに育てた健やかな牛は、食べる人のことも健やかにします」と、店長の富永聡さんは話してくれる。
【メニュー】
赤身ステーキカット 2,000円
漢方牛特上厚切りハラミ 3,200円
漢方牛厚切りタン元 3,200円
ミスジ 2,300円
紅白盛り(2~3人前) 2,800円
ナムル盛り 780円
キムチ盛り合わせ 780円
チーズケーキ 400円
紫芋のプリン 400円
デザート盛り合わせ 1,000円
※消費税・サービス料は別
漢方牛 三代目関村
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