ライター : いとう まさと

WEBライター

繊細な江戸切子のうつくしい秘密

江戸切子とは

江戸切子は江戸時代後期にはじまり、明治時代に本格的に技術が確立された伝統工芸です。日本と東京、両方から指定された「伝統的工芸品」で、いくつかの条件をクリアしたものでなければ「江戸切子」と呼ぶことはできません。 さまざまな色合いのガラスに繊細な文様がほどこされ、光の当たり具合で多様性を持ったうつくしい表情を見せてくれます。日用品でありながら非常に上品な印象をたたえた、日常にささやかな感動を与えてくれるアイテムといえるでしょう。

江戸切子の製造工程

まず、江戸切子の素材となる薄い色ガラスのなかに透明なガラスを吹き込み、器の形に仕上げます。そのあと「割り出し」と呼ばれる工程でガラスをカットするための目安となる印をつけ、「粗摺り」「三番掛け」「石掛け」という工程を経て、ステンレス円盤で段階的に繊細な文様を彫っていきます。 文様が彫られたものに「磨き」「パフ掛け」という仕上げの工程をほどこせば完成!実際には熟練された技術が必要な、とても複雑な作業です。

江戸切子の体験も

東京台東区や墨田区の工房や施設では、実際に江戸切子の制作が体験できます。色や形の異なる「色被せガラス」を自分で選び、表面を研磨して文様を彫っていく工程を体験! 講師の方から指導を受けながら機械の使い方や練習、実際の研磨作業までをおこないます。施設によっては大人はひとりから、小学生は大人の付き添いありで体験できますよ!
上品な朱色の江戸切子で特別な晩酌を!

ITEM

江戸切子 焼酎グラス (化粧箱入) 重ね剣矢来 (紅)

¥6,600〜

サイズ:約直径9×高さ9.5cm、素材:ガラス、容量:約290ml

※2018年3月9日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。

江戸切子の種類

酒器

江戸切子のなかでもとくに人気でオーソドックスなのが「酒器」タイプの商品でしょう。焼酎グラスやぐい呑みなど、冷涼な雰囲気とお酒を同時に味わえる逸品が手に入ります。プレゼントにぴったりな「ペアグラス」商品もありますよ。 背の高い「ビアグラス」や洋酒にぴったりな「ワイングラス」「タンブラー」などもあるので、お酒好きはチェックしてみましょう!上品で落ち着いたお酒を楽しむことができるはずですよ。

食器

たとえば江戸切子の「八寸皿」なら、お魚の造りや野菜のテリーヌなど繊細な印象を活かした料理が映えるでしょう。 「小鉢」なら和え物やデザートなどを気軽に楽しむことができそうです。「中鉢」など深さのあるお皿であれば、その涼しげな印象を活かして夏場の素麺皿として活用するのも良いでしょう。
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