ライター : 秋山 ちとせ

ティータイムコンサルタント/webライター

茶筒の選び方

フレッシュな味わいと香りが魅力のお茶は、酸化しやすい性質を持っています。「湿気・温度・酸素・光・におい」の5つが、お茶の味や風味を損なう主な原因。さらに、周囲のにおいを吸着しやすい特性もあります。

そのため、茶葉を大敵から守ることができる茶筒を選ぶことが大切です。

密閉率の高いものを選ぶ

茶缶を選ぶ際に大切なポイントの1つは、密閉率の高いものを選ぶこと。蓋がぴったりと閉まる気密性の高いものを選ぶことで、大敵である空気から茶葉を守りおいしく保管することができます。

密閉率の高い容器は外蓋との間に隙間がなく、外蓋を容器にのせると重みですっと落ちていきます。

中蓋がある二重構造のものを選ぶ

茶葉を良い状態で保存するには、中蓋と外蓋が備わった二重構造の茶缶が理想的です。

外気をしっかり遮断することができ、湿気と酸化を防止しながらにおい移りも防ぐので、茶葉をよりフレッシュな状態で保つことができますよ。

茶葉の保存容量に合ったものを選ぶ

デリケートな茶葉は、上手に保存した場合でも茶筒の蓋を開けるたびに品質が落ちていきます。また茶筒内の空気に触れることでも茶葉は傷んでしまうので、茶葉の保存容量に合った茶筒を選ぶのがおすすめです。

茶筒の容量は50gから200g程度。1カ月程度で飲み切れる量の茶葉を保存する大きさのものを選び、つど使い切りましょう。

光の遮断できる金属製・木製を選ぶ

直射日光や照明などの光にも弱い茶葉は、光が当たることで茶葉の色が落ち、風味が損なわれてしまいます。

そのため、遮光性の高い金属製や木製素材の茶缶がおすすめです。長期間フレッシュな風味のお茶を楽しむことができます。

素材による違い

銅や真鍮(しんちゅう)の茶筒は、長く最高の品とされてきました。また職人の手により作られた銅製の茶筒は、蓋が1mmの誤差もないほど精密に作られており、茶葉の劣化を防ぐのに最適です。

銅製の茶筒は多少値が張りますが、長く使える「一生もの」。使うほどに色味が変化し味が出るのも楽しみのひとつです。
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