湿度が高い場所

ワインの保存に適した湿度は、60~80%です。湿度が高すぎるとラベルにカビが生えてしまう可能性が高くなり、逆に湿度が低すぎるとコルクが乾燥して開けにくくなることも。

また、天然コルクは乾燥すると縮む性質をもっているため、ボトルとコルクの間にできた隙間から空気が入り込み、酸化してしまう可能性が高くなります。コルクの湿度を保つためにも、ワインは湿度が高い場所に保存しましょう。

振動や匂い移りのない場所

ワインは、とても繊細です。瓶の中で静かに熟成しているため、衝撃や電気製品のモーターの振動などに影響を受け、化学変化を起こす場合があります。化学変化が起こると劣化し、味や香りが落ちてしまうこともあるので注意が必要です。

また、ワインはコルクから匂いを吸収します。匂いが強いものの近くにワインを置くと、匂い移りする可能性があります。置き場所だけでなく、まわりのものにも気を付けて保存してください。

おうちでワインを保存するのに適した場所

床下や押し入れ

「涼しく光が入らず、振動の少ない場所」としてワインの保存に適しているのが、床下収納や押入れです。ただし、南向きの押入れは夏場に温度が上がる可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。

保存するコツは、ボトルを新聞紙で包むこと。コルクが乾燥しないように、ラップを巻いてから新聞紙で包み、ボトルを横にした状態で保存してください。

冷蔵庫の野菜室

温度変化が少ない冷蔵庫の野菜室も、ワインの保存に適しています。ドアポケットにくらべると開け閉めの頻度が少なく、振動を受けにくいのも理由のひとつ。こちらも、光にあたらないように、新聞紙でボトルを巻いて保存しましょう。

ワインはボトルを横にして保存するとよいとされていますが、むずかしい場合は、立てたままでもOKです。

ワインセラー

ワインセラーはワイン専用の冷蔵庫なので、一般的な冷蔵庫に保存するよりも匂い移りが気にならず、振動の影響がない点が適しています。ただし、お手頃価格の家庭用ワインセラーは、外気温が上がると冷却能力が下がってしまう場合も。できるだけ直射日光のあたらない場所に設置して、庫内の温度を一定に保ちましょう。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ