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菓子折りの意味、知っていますか?
取引先へのあいさつや謝罪、お世話になった人たちへの気持ちを伝える際に贈る菓子折り。礼儀を欠くことなく振る舞うために必要な大人のマナーですね。菓子折りには本来どんな意味があるか、知っていますか?
本来の菓子折りの意味を理解し、TPOをわきまえて贈ることで、相手により真摯な気持ちを伝えることができます。菓子折りの選び方や渡し方、おすすめの菓子折りもご紹介するので、実践に役立てていただけますよ。
大人なら知っておきたい菓子折りの意味
菓子折りの「折り」とは?
菓子折りと言う言葉の「折り」とは一体どういう意味なのか知っていますか?これは「折箱」という意味なんです。お菓子がまだ高級品だった時代、人びとは贈答用としてお菓子を重箱に詰めて贈りました。そんなお菓子が身近なものになるにつれ、重箱に詰めていたものを持ち運びしやすい紙の折り箱に変え、贈られるようになったことから「菓子の折り箱」という意味で菓子折りと呼ばれるようになりました。
箱そのもののことも指しますが、中身のお菓子のことや、中身を含めラッピングされたものっ全体のことも菓子折りと呼びます。「折り」という言葉自体は箱のことを指すので、お寿司が折り箱に入ったものは「寿司折り」と呼ばれます。
菓子折りが果たす役割とは?贈る目的に注意
菓子折りはお土産というイメージではなく、気持ちと一緒に手渡すもの。“これからよろしくお願いします”、“お世話になりました”というご挨拶の意味であったり、お詫びの際にも菓子折りを手渡します。
注意しなくてはいけないのは、菓子折りを渡すことが気持ちを伝えるというものではないということ。あくまでも気持ちは言葉や手紙など、自分の言葉で伝えたうえで、菓子折りを贈ることでその気持ちの深さを表すものです。菓子折りを贈ることが目的にならないように気をつけましょう。
シーンによって菓子折りの選び方は違う
退職時の菓子折りは個装と日持ちが重要
退職する際に、それまでお世話になった上司や同僚、部署全体に菓子折りを渡すのもひとつのマナー。少人数の会社や部署であればそれぞれにひとつずつ、大人数の人が働いているのであればお菓子の詰め合わせなど多くの数が入ったものを分けてもらう形で贈るとよいでしょう。
大人数で分けてもらう場合は、個装になったものを贈るのがベスト。それぞれに好きなタイミングで食べてもらうことができます。また、日持ちのしないものは、お休みの社員がいた際に手元に渡らないこともあるので、日持ちがするクッキーや焼き菓子などがおすすめ。
ケーキなどはフォークやお皿など、準備するものが多くなってしまうので、手で簡単に食べられるものの方が喜ばれます。
謝罪時の菓子折りは注意点多々!
仕事でミスをおかしてしまい、謝罪にあがる際に選ぶべき菓子折りはまた少し選び方が異なります。安価なものだと謝罪の気持ちが伝わりにくいですが、あまりにも高価なものを贈るのも「値段でごまかそうとしている」と思われかねません。
お菓子の重さが謝罪の気持ちの重さを表すと言われています。重さが軽いお菓子は、謝罪の気持ちが十分に伝わらない場合がありますので避けましょう。また迷惑をかけた相手に、菓子折りのことで更に手間取らせるのはナンセンス。冷蔵庫に入れたりする必要のない、常温保存が可能なものがベター。消費期限が当日中など、日持ちしないものも良くありませんが、あまり日持ちするものだといつまでも先方の目にお菓子が入り、嫌な思いをしたことを喚起させてしまいます。
菓子折りを購入する際は、訪問先の近くで手配するのは避けましょう。先方の社員にその姿を見られると、手近なところで済ませようとしていると取られかねません。訪問前日までに訪問先から離れた場所で手配するのが◎です。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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