アオリイカ

乗馬時に泥をよける馬具、「あおり」に似ていることからこの名があります。胴長が50cmを超える大物もいて、弾力のある身は甘みとうま味が強く、国内での漁獲量が少ないことから国産品は最高級のイカとして有名。北海道以南の各地の沿岸に生息していて、特に関東と福井の西で獲れる傾向があり、大型のものは春から初夏が旬です。

ホタルイカ

夜の海で蛍のように青く光ることから名づけられ、富山湾で夜間におこなわれる幻想的なホタルイカ漁はあまりも有名ですよね。水揚げ日本一は底引き網漁の兵庫県ですが、2位の定置網漁の富山県のほうが質や身入りともによく、富山ブランドとしても人気。富山湾では毎年3月1日から解禁され6月初旬まで続きますので、その頃が旬となります。

ヤリイカ

細く先が尖った胴体が槍の穂に似ていることから名づけられ、笹の葉にも似ていることからササイカとも呼ばれます。胴長は30~40cmほどで、少しやわらかめで適度な歯触りのある身は、上品な味わいでお刺身や寿司ネタとして人気。全国各地の沿岸に生息していますが、北海道や青森、宮城と長崎がおもな産地で、旬は冬から春先です。

ケンサキイカ

ヤリイカと形や大きさが酷似していて混同されますが、ケンサキのほうが胴が少し短くて太く、2本の触腕が胴長より長いことで判別できます。クセのない上品な味ながら濃厚な甘みとうま味で、お刺身やお寿司に大人気のイカです。夏が旬で玄界灘がおもな産地ですが、特に佐賀の呼子では「夏イカ」と呼ばれ、活造りがよく知られています。

スルメイカ

日本近海で80種類以上あるとされるイカのなかで、全国各地で獲れ漁獲量も一番多いため、身近なイカということで真イカとも呼ばれます。価格も安くどんな料理にも合うため人気で、昔から親しまれてきた庶民のイカです。秋と冬、夏に発生する群れが一年中日本列島周辺を回遊していますが、漁獲量の多い夏が旬だといわれています

季節を感じる旬のイカの人気レシピ3選

1. 冬が旬のヤリイカと甘海老の海鮮丼

国内ではおもに北海道と日本海沿岸で獲れる甘海老はとろりとした甘さが特徴で、いまでは冷凍の輸入物も多く、通年で流通するポピュラーな海鮮ネタとして人気です。その甘海老と冬に旬を迎えるヤリイカを、大葉を散らした酢飯にたっぷりのせれば、醤油とわさび以外の調味料はまったく必要ありませんよ♪
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