ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

風味をキープ!コーヒー豆の保存方法まとめ

朝食での一杯、リセットしたいときのブレイクタイムの一杯……。コーヒーを淹れる時に漂う香りはなんとも言えませんね。コーヒー豆は種類によっても香りや味はさまざまです。 そこでみなさんはどのようにコーヒー豆を保存していますか?新鮮なおいしさを長く味わうには豆の鮮度を保って保存することが大切です。せっかくおいしいコーヒーを飲むのだから正しい保存方法を知って香りやフレーバーを長持ちさせたいですよね。今回はコーヒー豆の保存方法とおすすめの保存容器をご紹介します。ぜひ格別の一杯でリラックスしてくださいね♪

生豆の保存方法

まずは、一般の家庭ではあまり目にすることの少ない生豆の保存方法をご紹介します。コーヒーの生豆は実はまだ生きている、ということはご存知ですか?生豆はコーヒー豆の種子を乾燥させただけの状態のもので、実は、芽が出てくる可能性さえあるのです。 焙煎した後のコーヒー豆の保存方法にはなにかと条件がありますが、生豆に関してはそこまで気を使う必要はありません。しかし、湿気と直射日光に弱いので、通気性の良い袋に入れて、風通しの良い乾燥した場所で保管することが理想と言えます。おすすめは麻袋に入れて保存することですが、無い場合は通気性の良さそうな布製の袋でも保存することができます。 一概には言えませんが、保存状態が良ければ、かなり長期間の保管が可能です。湿度と直射日光を避けると、一般的に3年くらいは保存することができると言われています。

焙煎したコーヒー豆の保存方法

コーヒーの賞味期限は一般的に焙煎してから2~3週間と言われています。コーヒー豆は焙煎した直後から内部ガスを放出し始めるので、バランス良く香りやコクが出てくるのが3~4日してからになります。ただ、3週間ほど経つと豆の成分がどんどん酸化を始めてしまいますので、できるだけ早く保存することをおすすめします。 それでは、保存期間別の最適な保存方法をご紹介していきます。ぜひ皆さんも生活スタイルに合わせて実践してみてくださいね。

その日に飲むなら「常温」でも

焙煎後5日目くらいは、ガスの放出が落ち着き、香りも良く一番の飲み頃と言えます。基本的に常温保存はおすすめしませんが、焙煎後数日以内に飲むのであれば常温保存も可能です。その際は、光を通さず密封できる容器を選ぶようにしましょう。1週間以内に飲みきれる場合は、冷蔵庫や冷凍庫に入れる必要はありません。

一ヶ月程度の保存なら「冷蔵」

コーヒー好きの皆さんがもっとも知りたいのが、冷蔵した場合の保存期間だと思いますが、3週間~1ケ月と言われています。多くの方が飲み切るかどうかの期間ではないでしょうか。 保存方法の手順は完全に密封できるビンに、できるだけ空気を抜いて、冷蔵庫で保管しましょう。密封性の高いビンに入れることで、香りや味が抜けてしまったり、酸化するのを防ぎます。もしくは、購入してきた豆の袋をさらにチャック付きの保存袋に入れておくことも大切です。寒い冬場は室内でも構いませんが、夏場は室内でも高温になるため必ず冷蔵庫に入れるようにしてください。

長期保存なら「冷凍」

コーヒー豆を買い過ぎてしまったときや、いただきものが重なったりとすぐに飲めない時の保存方法も覚えておきましょう。例えば、針金で簡易的に封をするようなクラフトバッグでは、密封性が弱く酸化してしまいます。1ケ月以上コーヒー豆を保存する場合は、密封できるアルミバッグに入れ、冷凍庫で保存するのが最適です。保存期間が長くなるほど、豆自体の劣化を防ぐことはできません。ですが、抽出する際にいつもより少し豆量を増やすと、いつもの味に近い味でいただけます。
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