ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

シーチキンとツナは違う?

家に常備しているという人も多いであろう「ツナ」と「シーチキン」。スーパーで見かける缶詰には、「ツナ」と書かれてあったり「シーチキン」と書かれてあったりしますが、同じもののような気がしますよね。 このふたつに、違いはあるのでしょうか?今回は、この「シーチキン」と「ツナ」について、詳しく解説したいと思います。

ツナとは?

マグロは英語で「tuna(ツナ)」

「ツナ」は本来、マグロの英語名。しかし日本では、マグロやカツオを加工して作られる缶詰全般を指すことが多いです。実際にマグロから使われていなくても「ツナ」と呼ぶので、実際よりも広い意味で捉えられているんですね。

ツナの原料は?

日本で販売されているツナ缶の原料は10種類以上とかなり豊富に使われていますが、主はビンナガマグロ、キハダマグロ、カツオの3種類。 ビンナガマグロは缶詰のなかでも比較的高価な原料で、わたしたちが日常的に口にするツナ缶は、キハダマグロやカツオが使われていることが多いです。「ツナ」はマグロのことでありながら、カツオが主流となっているのは、なんだか面白いですね。

シーチキンとは?

シーチキンってどういう意味?

シーチキンが「Sea Chicken(海の鶏肉)」という英語名だと思ったあなた……実は違うんです!結論から言うと、「シーチキン」は先述の「ツナ」と同じものを指します。「ツナとシーチキンは何が違うんだ?」と思っていたら、実は同じものだったんですね。 その味わいがささみに似ていることから、「海の鶏肉」という意味で「シーチキン」と名付けられたそう。
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