ライター : ちあき

育児のかたわらライターをしています。元出版社勤務、料理も食べ歩きも大好きです。母になっても好奇心を大切にしていきたいと常々思っています。みんながハッピーになれるグルメ情報が…もっとみる

博多では定番!おきゅうととは

博多明太子や博多ラーメンなどのご当地グルメも多く、観光地としても人気の福岡県。温暖な気候で住みやすく、転勤先としても人気が高い街です。 そんな福岡発祥の「おきゅうと」という食べ物を知っていますか。名前からは一体野菜なのか何なのか、全く想像もできませんよね。ですが、地元福岡の人には定番として古くから親しまれている食材なのです。 最近では、「九州・沖縄フェア」などで福岡以外に進出する機会もあり、見かけたことがあるという方も増えているのではないでしょうか。今回はそんなおきゅうとについて、どんなものか、食べ方、味についてご紹介します。

おきゅうとの原材料

おきゅうととは、海藻を固めた加工食品で、漢字では「お救人」や「浮太」、「沖独活」などと表記されます。使用する海藻はエゴノリや沖天テングサ。水分を多く含み、独特な食感がクセになると、地元福岡では古くから親しまれている食品です。 なぜ、おきゅうとと呼ばれるようになったか、漢字の由来なども諸説あります。製造手順でキューッと絞る過程があるから、おきゅうとを生み出したのが漁師だったから……など様々です。

どうやって作られているの?

おきゅうとの作り方は実にシンプルです。上記でご紹介した海藻を天日干しし、様子を見ながら1~5回ほど繰り返します。天日干しした海藻類を混ぜ合わせてならします。 その後、酢を加えて煮詰め、型に入れて常温で固めればできあがり!形はお店やメーカーによって異なるようですが、博多では小判型のものが主流だそう。

名前の由来

そもそもなぜ、「おきゅうと」などと言った変わった名前がついたのでしょうか。先ほどもお伝えした通り、おきゅうとは漢字では「お救人」や「沖人」、「浮太」、「沖独活」などを書きます。 おきゅうとの歴史は実に古く、享保の飢饉の時代にさかのぼります。当時、食べ物に困っている人が多数いたなか、漁師が偶然見つけた海藻で作ったために、「沖人」と呼ばれるようになったという説があります。 一方で、この漁師が偶然見つけた産物により、人々の貧困状態が救われたことで「お救人」と言われるようになったという説もあります。 その後、博多を中心に福岡でまたたく間に広まり、第二次世界大戦前の博多では当時一般的だった納豆売りやしじみ売りと並び、おきゅうと売りもいたそうですよ。

味やカロリーは?

気になるおきゅうとの味はいったいどうなのでしょうか。海藻を原料としていることは分かりましたが、いったい食感は?カロリーは?ところてんとの違いなども見ていきましょう。

「ところてんのようなもの」と表現されることが多いおきゅうとですが、原材料は、ところてんとは違います。 先ほどもご紹介した通り、おきゅうとはエゴノリという海藻を煮詰めて溶かしたものですが、ところてんはテングサやオゴノリなどを煮詰めています。また、おきゅうとは、固まったものを短冊状に人の手で切っていきますが、ところてんは「天突き」と呼ばれる専用の器具で均一の細い糸状にします。 海藻自体には味がほとんどないため、ところてんと味が似ていると感じるかもしれませんね。食感は、ところてんよりも、おきゅうとの方が弾力があり、もっちりとしています。この独特の食感が好きな方が多みたいですね。
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